比定社:(論)桑原神社(竹野町森本)
式内社コード:277-090
神名帳社名 :桑原神社、クハハラノ
社 格 :小
所 在 地 :669-6332 兵庫県豊岡市竹野町森本463-1
Plus Code :HPJM+XQ 豊岡市、兵庫県
※Google Mapで上記の Plus code を検索すると所在地が表示されます。
アプローチ&ロケーション
「くわはらじんじゃ」と読む、地名の森本は「もりもと」と読む。
森本集落の中央の西の端の小高い丘に鎮座。
国道178号線と兵庫県道1号日高竹野線が交わる森本交差点の竹野川を挟んで反対側(西岸)にある。
神社入り口は国道178号線の高架下になり少々見つけにくい。
国道178号線を西へ走っていると日高・竹野市街の案内でバイパスを降りる。
降りたところの橋脚のすぐ手前左(南)に社標と鳥居が見える。
駐車場は無いので注意。
訪問しやすさ指数
管理人の独断による訪問しやすさの点数を付けてみました。
管理人の独断による4つの観点、秘境度・交通の至便さ・徒歩でのアプローチ状況・探索の必要性、を点数化しました。
各点数が低ければ容易、高ければ難易度が高くなります。
式内社訪問の際の参考にしていただければ幸いです。
【秘境2】社域がどのような所なのか
5:秘境度MAX、深山幽谷で野生動物に注意レベル
4:秘境度はかなりのモノ、近くに人間がいないレベル
3:かなり自然の中の神社、時々人を見るレベル
2:近くに集落があり、子供が遊んでいるレベル
1:都会の神社、誰もがフラッと入れるレベル
【交通2】交通機関の状況
5:クルマのみ、4WD車等の特殊なクルマでしか行けない険しい場所
4:クルマのみ、普通のクルマで大丈夫だが林道等の条件の厳しい道路
3:クルマのみ、普通のクルマで普通に行ける
2:電車・バス等の公共交通機関はあるが制約が多くクルマのほうがベター
1:電車・バス等の公共交通機関で容易に行ける
【徒歩2】徒歩区間の長さと難易度
5:片道30分以上歩く、坂がきつい、やぶこき必要レベル
4:歩きは20分以内、がっつりトレッキング、危険箇所あり
3:歩きは15分以内、坂や石段があって軽くトレッキング、所によっては滑りやすいとかあり
2:歩きは10分以内、トレッキング要素ありだが容易
1:歩きは5分以内、容易
【探索3】発見難易度
5:何回も訪問しないと分からないレベル
4:周辺をかなり歩き回らないと分からないレベル
3:少々見つけにくいが見つけることができるレベル
2:目印があって比較的容易に見つけることができるレベル
1:目立つのですぐ見つかるレベル
ハイライト
神社背後の苗原遺跡との関係。
写真
感想
由緒書はないので詳細不明。
「延喜式神社の調査」によると以下のデータが残る(追加修正あり)。
ご祭神は、稻倉魂神・大己貴命。
また次の説もあるようだ。
久邇布命・天熊人命『国司文書・但馬故事記』。
創立年代を詳らかにすることはできない。
明治6年(1873年)村社。
江戸時代までは「桑原大明神」と呼ばれていた。
社地の存在する丘陵の東端に苗原遺跡(社殿から約50m)があり、桑原臣の住地とされていること(『但馬世継記』)などから、恐らく古墳時代には神祭りなどが行なわれていたものと推察される。
伝承では、現桑原神社より南西竹野川上流、約4.5kmにある現竹野町桑野本より、移動してきたものとも云われている。
とある。
兵庫県神社庁によると
主祭神:稲倉魂神(ウカノミタマノカミ)
配祀神:大己貴命(オオナムチノミコト)
創祀は不詳ではあるが、神社の周囲には苗原遺跡があり、古代に桑原臣の一族が住んでいたと云う。
とある。
延喜式神名帳・山陰道・但馬国・美含郡・桑原神社の論社の1つ。
(論)桑原神社(竹野町森本)のある当地は、竹野川流域の中流域で大きく屈曲している場所。
やはり古くより開けた場所で、苗原遺跡・神原古墳・竹ハナ遺跡・神原遺跡・市場城址・森本城址・神原城址等が周囲にある(兵庫県考古博物館資料による)。
竹野川流域には一定間隔で式内社が並ぶ、海側の北から挙げると鷹野神社・森神社(豊岡市竹野町)・色来神社・(論)桑原神社(竹野町森本)がある。
竹野川流域の物流をはじめ様々な機能を持っていたに違いない。
(論)桑原神社(竹野町森本)の現在のご祭神は、稻倉魂神・大己貴命となっている。
一説によると、桑野本より移動してきた、とも言われている。
桑野本というのは、(論)桑原神社(竹野町桑野本)のことで、そのご祭神は保食神・仁布命となっており共通性は無い。
記録にある通り移動してきたのなら、元の神社は衰退するものだが、両社とも立派に現在存在している。
また、(論)桑原神社(竹野町森本)のご祭神は、桑原臣との関連からその祖・久邇布命との説もある。
詳細はハッキリしない。
(論)桑原神社(竹野町森本)へのアプローチは灯台下暗しという感じ。
実は何度も前を通りかかったのだが見過ごしてしまったが、分かってしまえば簡単だ。
国道178号線と兵庫県道1号日高竹野線が交わる森本交差点の竹野川を挟んで反対側(西岸)にある。
神社入り口は国道178号線のバイパス高架下になり少々見つけにくい。
国道178号線を西へ走っていると日高・竹野市街の案内でバイパスを降りる。
降りたところの橋脚のすぐ手前左(南)に社標と鳥居が見える。
駐車場は無いので注意。
高架下からゆるい傾斜の参道を登り始めると社標があり式内とある。
一の鳥居をくぐるとゆるいコンクリート製の階段が2回ほど折り返しながら丘の頂上まで続いている。
10分ほど登ると社殿のある場所に到着。
社殿は覆屋に入った本殿のみでシンプル構成、左右に摂社末社が鎮座している。
社殿のある場所は丘の上には違いないが頂上ではない、丘の西の斜面を切り開いて作られている。
丘の頂上には苗原遺跡があるのだろうか(未確認)。
全体的に鳥居・狛犬・階段の参道・社殿・摂社末社にいたるまで総てが新しい。
記録には無いが、近年総てを新しくしたようだ、遺跡と関係があるのかもしれない(個人的見解です)。
(論)桑原神社(竹野町森本)で古そうなものといえば入り口の狛犬くらい。
覆屋内部の本殿も比較的新しいようで状態は良いようだ。
現在は階段の参道が2回ほど折れ曲がっているが、かつては竹野川の方へ一直線で続いていたのかもしれない。
古くから祭祀が行われていたと思われる丘に鎮座する神社。
注意点
駐車場は無いので注意。
訪問ノート
訪問日 :2022/5/16
交通手段:クルマで訪問
カメラ :α7M3 + FE16-35mm F2.8 GM
各種式内社データへのリンク
御祭神等の詳細データは以下をご参照ください。