比定社:三嶋田神社
式内社コード:271-120
神名帳社名:三島田神社、ミシマタノ
社格:小
所在地:629-3575 京都府京丹後市久美浜町金谷791
plus code:HW7M+2R 京丹後市、京都府
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アプローチ&ロケーション
金屋集落の北端の川上谷川の西岸の平地に鎮座。
兵庫県道・京都府道706号町分久美浜線より2本ほど東へ入りそこだけこんもりと社叢が広がるのですぐに分かる。
周りは平坦で田畑が広がっており神社前の道路が古代の街道であったということだ。
駐車場は無いので注意。
ハイライト
中井権次正貞による本殿の見事な彫り物。
写真
![三嶋田神社には入り口が西側に2箇所ある。これは北側の鳥居。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![右側(南)を望む。周辺は田畑となっていて、ここだけこんもりと社叢が広がる。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![左側(北)を望む。川上谷のど真ん中に位置する。この道路は古代の街道筋だったようだ。神社前に駐車させていただいた。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![2箇所ある南側の入口の鳥居。こちらのほうがわずかに大きい。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![鳥居の扁額には式内とある。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![鳥居の右脇にある狛犬と京丹後市指定文化財の表示。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![鳥居の左脇にある手水舎。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![鳥居をくぐると広場があり向こうに社殿が見える。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![広場の右側にはなにやら様々なものがある。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![広場の左側にはお堂と倉庫がある。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![拝殿を左側より望む。拝殿はオープンな形式。その後ろに覆屋に入った本殿がある。本殿のまわりを木製の垣で囲んである。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![拝殿を正面より望む。拝殿の屋根には五三の桐のご神紋。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![拝殿より本殿を望む。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![覆屋に入った本殿を望む。大きな覆屋だ。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![本殿を右側より望む。本殿には豪華な彫り物組物が施されているのが分かる。彫り物は中井権次正貞によるもの、一見の価値がある。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![本殿左右の脇障子にも彫り物がある。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![本殿を左側より望む。本殿は文政12年(1829)再建とあり状態は良い。京丹後市指定文化財となっている。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![本殿右側より拝殿を望む。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![拝殿前より右側(西)の鳥居を望む。拝殿の正面(南)には入り口はない。](https://shikinaisya.net/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
感想
由緒書はないので詳細不明。
ご祭神は、大山祇命。
垂仁天皇の時に川上摩須が勧請。
文政12年(1829)再建。
江戸時代までは「三嶋明神」・「三嶋大明神」と呼ばれていたようだ。
※備考:垂仁天皇の時代、BC29年~70年、諸説あります
川上摩須は熊野郡で数多くの神社を勧請している、そのなかのひとつの神社である。
社域は川上谷川のすぐ西側にあり高低差がほとんどない。
一説によると、川上谷には3つの島があり、武漁嶋(海士付近)、婦嶋(島)、生島(金谷)だったということだ。
古代では、このあたりは水没、あるいは潟湖だったのではないだろうか。
また、近世では川上谷川が氾濫すると水につかっていたのではないだろうか。
加えて川上谷にある神社はおおむね山裾に鎮座しているが、谷の中ほどに鎮座する式内社は当社のみだ。
思うに、かつては別の場所にあったのかもしれない(個人的な見解です)。
社域は西側に入り口が2ヶ所並んでおり、社殿は南を向いている。
広々としていていくつかの建物や石灯籠等がアチコチにある。
文政12年(1829)再建の社殿は比較的状態が良い。
拝殿はオープンなもので寒い地方では珍しい。
本殿は大きく立派で、特に中井権次正貞による彫り物が素晴らしい、一見の価値がある(京丹後市指定文化財)。
ちなみに社域全体が京丹後市指定文化財として環境保全地区の指定を受けている。
長く保存してほしい神社だ。
注意点
駐車場は無いので注意。
訪問ノート
訪問日:2021/5/16
交通手段:クルマで訪問
カメラ:RX100M3
各種式内社データへのリンク
御祭神等の詳細データは以下をご参照ください。