275-120_御井神社(豊岡市日高町)

比定社:御井神社(豊岡市日高町)

式内社コード:275-120
神名帳社名 :御井神社、ミヰノ
社    格:小
所 在 地 :669-5321 兵庫県豊岡市日高町土居228
Plus Code  :FQJV+V6 豊岡市、兵庫県
※Google Mapで上記の Plus code を検索すると所在地が表示されます。

アプローチ&ロケーション

「みいじんじゃ」と読む、地名の土居は「どい」と読む。
土居集落の中心部の平地に鎮座。
国道312号線の1本北側の集落の中の道に鳥居があり比較的分かりやすい場所。
駐車場は無いので注意。

訪問しやすさ指数

管理人の独断による訪問しやすさの点数を付けてみました。
管理人の独断による4つの観点、秘境度・交通の至便さ・徒歩でのアプローチ状況・探索の必要性、を点数化しました。
各点数が低ければ容易、高ければ難易度が高くなります。
式内社訪問の際の参考にしていただければ幸いです。

【秘境2】社域がどのような所なのか
5:秘境度MAX、深山幽谷で野生動物に注意レベル
4:秘境度はかなりのモノ、近くに人間がいないレベル
3:かなり自然の中の神社、時々人を見るレベル
2:近くに集落があり、子供が遊んでいるレベル
1:都会の神社、誰もがフラッと入れるレベル

【交通3】交通機関の状況
5:クルマのみ、4WD車等の特殊なクルマでしか行けない険しい場所
4:クルマのみ、普通のクルマで大丈夫だが林道等の条件の厳しい道路
3:クルマのみ、普通のクルマで普通に行ける
2:電車・バス等の公共交通機関はあるが制約が多くクルマのほうがベター
1:電車・バス等の公共交通機関で容易に行ける

【徒歩1】徒歩区間の長さと難易度
5:片道30分以上歩く、坂がきつい、やぶこき必要レベル
4:歩きは20分以内、がっつりトレッキング、危険箇所あり
3:歩きは15分以内、坂や石段があって軽くトレッキング、所によっては滑りやすいとかあり
2:歩きは10分以内、トレッキング要素ありだが容易
1:歩きは5分以内、容易

【探索2】発見難易度
5:何回も訪問しないと分からないレベル
4:周辺をかなり歩き回らないと分からないレベル
3:少々見つけにくいが見つけることができるレベル
2:目印があって比較的容易に見つけることができるレベル
1:目立つのですぐ見つかるレベル

ハイライト

土居集落と御井神社の関係。

写真

御井神社の入口は北側、社域は西向きとなっている。
御井神社の入口は北側、社域は西向きとなっている。
右側(西)を望む。国道312号線より1本北側の土居集落の中の道。すぐ横に消防団の車庫がある。
右側(西)を望む。国道312号線より1本北側の土居集落の中の道。すぐ横に消防団の車庫がある。
左側(東)を望む。地区の掲示板がある。
左側(東)を望む。地区の掲示板がある。
鳥居前の橋の左右は防火水槽となっている。
鳥居前の橋の左右は防火水槽となっている。
鳥居前の橋の左右は防火水槽となっている。鉄壁の集落の守り。
鳥居前の橋の左右は防火水槽となっている。鉄壁の集落の守り。
鳥居の右手前には手水鉢…。こりゃなんだ。
鳥居の右手前には手水鉢…。こりゃなんだ。
鳥居脇の社標には、式内御井神社合祀天満宮とある。
鳥居脇の社標には、式内御井神社合祀天満宮とある。
鳥居をくぐると広場。左を向くと社殿がある、社殿は3つ並んでいる。右側には地域の集会所。
鳥居をくぐると広場。左を向くと社殿がある、社殿は3つ並んでいる。右側には地域の集会所。
社殿を右側より望む。社域には巨木もある、古くからここに鎮座しているのが分かる。
社殿を右側より望む。社域には巨木もある、古くからここに鎮座しているのが分かる。
社殿を左側より望む。周囲は人家、社殿の後ろ側からも入ってこれる。
社殿を左側より望む。周囲は人家、社殿の後ろ側からも入ってこれる。
本殿を望む。扁額には天満宮とある、ご新紋も梅鉢だ。
本殿を望む。扁額には天満宮とある、ご新紋も梅鉢だ。
本殿前の石燈籠には寛政九年(1797年)とある。
本殿前の石燈籠には寛政九年(1797年)とある。
社殿の反対側にある舞殿のような参集殿のような不思議な建物。屋根が特徴的で火の見櫓になっている。
社殿の反対側にある舞殿のような参集殿のような不思議な建物。屋根が特徴的で火の見櫓になっている。
舞殿のような参集殿のような不思議な建物の内部を望む。たぶん梯子で櫓に登るようになっているのだろう。消防ホースが干してある。
舞殿のような参集殿のような不思議な建物の内部を望む。たぶん梯子で櫓に登るようになっているのだろう。消防ホースが干してある。
舞殿のような参集殿のような不思議な建物の後ろには遊具があり公園になっている。
舞殿のような参集殿のような不思議な建物の後ろには遊具があり公園になっている。
社殿の後ろ側の入口を望む。ここにも地域の倉庫のような建物。邪魔にならないように駐車させていただいた。

感想

由緒書はないので詳細不明。

「延喜式神社の調査」によると以下のデータが残る(追加修正あり)。

ご祭神は、御井神、(配祀)菅原道真。
創立年月不詳
明治3年(1870年)御井神社と改称。
明治6年(1873年)村社。
江戸時代までは「天満宮」と呼ばれていた。

創祀年代は不詳。
一説に、初代神武天皇の御宇、比遅井の丘に鎮座したともいう。
この地は但馬国府が置かれた地とも考えられている。
社地周辺は古墳も多く、古代における一大中心地であったと思われる。
社名・祭神ともに「井」の意そのものであるが、そのような湧水にもとづく由緒については不明である。

とある。


兵庫県神社庁によると

主祭神:御井神(ミイノカミ)
配祀神:菅原道真(スガワラノミチザネ)
創立年月不詳にして延喜式の制小社に列し近世天満宮と崇めしも明治3年(1870)御井神社と改称す。
明治6年(1873)10月村社に列せらる。

とある。


当地は、但馬国府に近くて式内社も数多く存在する地域。
円山川のちょうど対岸には、但馬国・気多郡の総社の気多神社がある。

御井神社へのアプローチは、国道312号線より1本北側の土居集落の中の道に入ると鳥居があるのですぐに分かる。
この集落の中の道が、かつての街道筋だと思われる。
社殿は西を向いており、社域への入口は北側から入る形になる。
周囲の民家との長い関係の中で変化したのだと思うが少々違和感のある社域の形状だ。

御井神社は、土居集落の中心的な役割を果たしているようで、集落の集会所・倉庫・消防団の基地・物見櫓・防火水槽・公園等々が集まっているのが興味深い。
特に社殿の正面にある舞殿なのか参集殿なのか分からないが、この建物に櫓が合体しており他では見れない独特な建物となっていて、ある意味貴重な建物だ。
土居集落と御井神社の関係は、集落と神社との関係を表す良いモデルではないだろうか。

御井神社のデータは少なく、ほとんど創建や由緒が分からない。
いつの時代なのか不明だが、天満宮が合祀され親しまれているようだ。

土居集落の防災センターのような神社。

注意点

駐車場は無いので注意。

訪問ノート

訪問日 :2021/9/25
交通手段:クルマで訪問
カメラ :α7M3 + FE16-35mm F2.8 GM