274-100_小野神社(豊岡市出石町)

比定社:小野神社(豊岡市出石町)

式内社コード:274-100
神名帳社名 :小野神社、ヲノ
社    格:小
所 在 地 :668-0202 兵庫県豊岡市出石町口小野210-2
Plus Code  :GV2F+9R 豊岡市、兵庫県
※Google Mapで上記の Plus code を検索すると所在地が表示されます。

アプローチ&ロケーション

口小野集落の南西の端の六方川の南岸に鎮座。
兵庫県道536号口小野庄境線と兵庫県道・京都府道706号町分久美浜線が交わるあたり。
交差点より川沿いに県道536号を南下すると神社の裏手に到着。
獣よけ電撃柵があるので開けたら必ず締めること。
堤防より低くなっており神社内に駐車可能。

訪問しやすさ指数

管理人の独断による訪問しやすさの点数を付けてみました。
管理人の独断による4つの観点、秘境度・交通の至便さ・徒歩でのアプローチ状況・探索の必要性、を点数化しました。
各点数が低ければ容易、高ければ難易度が高くなります。
式内社訪問の際の参考にしていただければ幸いです。

【秘境2】社域がどのような所なのか
5:秘境度MAX、深山幽谷で野生動物に注意レベル
4:秘境度はかなりのモノ、近くに人間がいないレベル
3:かなり自然の中の神社、時々人を見るレベル
2:近くに集落があり、子供が遊んでいるレベル
1:都会の神社、誰もがフラッと入れるレベル

【交通3】交通機関の状況
5:クルマのみ、4WD車等の特殊なクルマでしか行けない険しい場所
4:クルマのみ、普通のクルマで大丈夫だが林道等の条件の厳しい道路
3:クルマのみ、普通のクルマで普通に行ける
2:電車・バス等の公共交通機関はあるが制約が多くクルマのほうがベター
1:電車・バス等の公共交通機関で容易に行ける

【徒歩1】徒歩区間の長さと難易度
5:片道30分以上歩く、坂がきつい、やぶこき必要レベル
4:歩きは20分以内、がっつりトレッキング、危険箇所あり
3:歩きは15分以内、坂や石段があって軽くトレッキング、所によっては滑りやすいとかあり
2:歩きは10分以内、トレッキング要素ありだが容易
1:歩きは5分以内、容易

【探索2】発見難易度
5:何回も訪問しないと分からないレベル
4:周辺をかなり歩き回らないと分からないレベル
3:少々見つけにくいが見つけることができるレベル
2:目印があって比較的容易に見つけることができるレベル
1:目立つのですぐ見つかるレベル

ハイライト

小野氏と小野集落との関係。

写真

小野神社を正面より望む。獣よけの電撃柵等がありちょっと入りにくい雰囲気がある。
小野神社を正面より望む。獣よけの電撃柵等がありちょっと入りにくい雰囲気がある。
鳥居脇の社標には式内とある。
鳥居脇の社標には式内とある。
鳥居をくぐると緑の中を真っ直ぐな参道が続く。
鳥居をくぐると緑の中を真っ直ぐな参道が続く。
打ち捨てられた雰囲気も無いではない。
打ち捨てられた雰囲気も無いではない。
社殿を書面より望む。周囲は田畑。
社殿を書面より望む。周囲は田畑。
拝殿の扁額には小野神社とある。
拝殿の扁額には小野神社とある。
拝殿の後ろの本殿を右側より望む。本殿は覆屋には入ってない。状態は良いように見える。
拝殿の後ろの本殿を右側より望む。本殿は覆屋には入ってない。状態は良いように見える。
本殿を左側より望む。非常にシンプルな造り。
本殿を左側より望む。非常にシンプルな造り。
本殿左後ろより拝殿を望む。
本殿左後ろより拝殿を望む。
堤防側からお邪魔させていただいた。獣よけの電撃柵があるので開けたら必ず締めること。
堤防側からお邪魔させていただいた。獣よけの電撃柵があるので開けたら必ず締めること。
社殿側より鳥居を望む。正面には人家だが参道は左に曲がっている。こちらにも獣よけの電撃柵があるので開けたら必ず締めること。
社殿側より鳥居を望む。正面には人家だが参道は左に曲がっている。こちらにも獣よけの電撃柵があるので開けたら必ず締めること。

感想

由緒書はないので詳細不明。

「延喜式神社の調査」によると以下のデータが残る。
ご祭神は、天押帶日子命(天押帯日子命)。
 天帯彦国押人命『特選神名牒』『但馬国神社燈明記』
創立年代は全く不詳。
明治6年(1873年)村社。
江戸時代までは「姫宮大明神」と呼ばれていた。
『兵庫県神社誌』は「古書に米餅搗大使主命此地に永住し其祖天押帯日子尊を深草天皇18年8月に奉齋せる旨を傳へたるも式内社たるに合はず、蓋し小野朝臣の子孫永住の地なれば其祖神を祀りしものなるべし」とする。
「姫宮大明神」と称するのは武蔵国小野神社に倣って瀬織津姫命を祀っているからとする。
当社の近くを流れる川に鮭が多く上ってくるがこれを獲ると神罰で腹痛を起すので、獲らないという。
とある。


由緒書やデータのない神社。
鎮座している集落は口小野といい川筋沿いに遡れば奥小野という地名もある。
奥小野から先は駒返峠を経由して東側の久美浜へとつながる街道筋だ。
また北の豊岡方面や南の但東方面にも街道があったと思われ交通の要衝だったのかもしれない。
ご祭神の天押帯日子命(あめおしたらしひこのみこと)は、孝昭天皇(5代)の子で孝安天皇(6代)の兄にあたる。
地名に小野という名称が残っているので小野氏という一族が祖神を祀った神社なのではないかと思う(個人的見解です)。

現在の社域は六方川の堤防よりも低くなっており、堤防上の県道536号からは下る感じになる。
獣よけ電撃柵があるので開けたら必ず締めること。

本来の神社入り口は南側で鳥居の先は人家となっていて違和感がある。
元々神社の参道は人家をかすめて曲がっていたようなので現在と同じだと思われる。

フラットな社域で起伏がない、元々この地は河川敷だったのだろうと思われ垣や柵もない。
社殿は拝殿と本殿の構成、いつ建築されたものか不明だが状態は良いようだ。
拝殿前には左右に摂社末社があるが詳細は不明。

どのような由緒の神社なのか気になる。

注意点

獣よけの電撃柵は開けたら必ず締めること。

訪問ノート

訪問日 :2018/7/15
交通手段:クルマで訪問
カメラ :DMC-TZ60