比定社:和奈美神社
式内社コード:273-280
神名帳社名:和奈美神社、ワナミノ
社格:小
所在地:667-0022 兵庫県養父市八鹿町下網場156
plus code:CQ3H+Q3 養父市、兵庫県
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アプローチ&ロケーション
「わなみじんじゃ」と読む、地名の下網場は「しもなんば」と読む。
下網場集落の中の小高い丘の上に鎮座。
養父方面(南)からだと国道312号線が曲がっている宮越交差点を右折(北)するとすぐ80メートルほどで右(東)に小さな丘があり手前に入口がある。
神社前は広大なアスファルトの月極駐車場となっており神社の敷地のようだ。
意外と駐車場の入り口が分からず何度も周囲を回ってしまった。
西へ800メートルほどに屋岡神社がある。
ハイライト
街中にこんもりと盛り上がった丘の上に鎮座しているところ。
写真
感想
由緒書はないので詳細不明。
以下の記録が残る。
ご祭神、大己貴命・天湯河板挙命。
創建詳細不明。
明治6年(1873年)村社。
明治28年(1895年)拝殿を新築。
江戸時代までは「網引明神」と呼ばれていた。
垂仁天皇の皇子の誉津別王(ほむつわけおう)は30歳になっても言葉を喋らなかったが、ある日、空を飛んでいる鵠を見て「あれは何者ぞ」と仰った。
天皇は大いに喜ばれ、天湯河板挙命にこの鵠の捕獲を命じられた。
天湯河板挙命はこれを追い、和那美の水門に網を張り鵠を捕獲して献上した。
その功績によって鳥取造の姓を賜ったという。
この和那美の水門の故事により創建されたと言われている。
和那美は罠や網を意味しており、網場という地名はこれに由来する。
和那美の水門の故事の候補地はいくつかあるようだが、地名の由来もあり当地が有力なようだ。
また和奈美神社の西800メートルほどには式内社「屋岡神社」が鎮座する。
こちらは神功皇后の生誕地が「天子」で、実際に天子(あまご)という地名が残る。
この地域の故事や伝説の密度は相当なものだ。
古代より開けた重要な地域だったことは間違いなさそうだ。
街道筋が何本も交わり水運もある、鉄や鉱物の産地かつ集積地でもあったのだろう。
何度か探してやっとたどり着けた神社のひとつ。
神社前に広大な駐車場がありどこから入ったら良いのか分からなかった。
素直に駐車場の入り口から入るとたどり着けたのだった。
この広大な駐車場は和奈美神社のもので月極駐車場としているようだ。
これだけ社域が広いと、かつては大きな社殿を持っていたのかもしれない(個人的見解です)。
また小高い丘は古墳ということはないのだろうか。
鳥居は駐車場のある南を向いている。
石段を上がると正面に拝殿と覆屋が合体した小さな社殿がある。
非常にきれいに保たれていて気持ちよく参拝できる。
注意点
特になし。
訪問ノート
訪問日:2020/5/18
交通手段:クルマで訪問
カメラ:EOS80D + TAMRON 10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD B023
各種式内社データへのリンク
御祭神等の詳細データは以下をご参照ください。