279-060_高坂神社

比定社:高坂神社

式内社コード:279-060
神名帳社名 :高坂神社、タカサカ
社    格:小
所 在 地 :667-1345 兵庫県美方郡香美町村岡区高坂165-1
Plus Code  :CH7G+8F 香美町、兵庫県
※Google Mapで上記の Plus code を検索すると所在地が表示されます。

アプローチ&ロケーション

「たかさかじんじゃ」と読む、地名の村岡区高坂は「むらおかくたかさか」と読む。
高坂集落の中心部に鎮座。
国道9号線のハチ北口より西へ兵庫県道531号茅野福岡線へ入り3.2kmほど。
兵庫県道531号茅野福岡線から450メートルほどの福岡で県道から北へ入る。
和池(わち)・池ヶ平(いけがなる)を経由し高坂へ到達する。
すぐ横に駐車スペースがある。

訪問しやすさ指数

管理人の独断による訪問しやすさの点数を付けてみました。
管理人の独断による4つの観点、秘境度・交通の至便さ・徒歩でのアプローチ状況・探索の必要性、を点数化しました。
各点数が低ければ容易、高ければ難易度が高くなります。
式内社訪問の際の参考にしていただければ幸いです。

【秘境2】社域がどのような所なのか
5:秘境度MAX、深山幽谷で野生動物に注意レベル
4:秘境度はかなりのモノ、近くに人間がいないレベル
3:かなり自然の中の神社、時々人を見るレベル
2:近くに集落があり、子供が遊んでいるレベル
1:都会の神社、誰もがフラッと入れるレベル

【交通2】交通機関の状況
5:クルマのみ、4WD車等の特殊なクルマでしか行けない険しい場所
4:クルマのみ、普通のクルマで大丈夫だが林道等の条件の厳しい道路
3:クルマのみ、普通のクルマで普通に行ける
2:電車・バス等の公共交通機関はあるが制約が多くクルマのほうがベター
1:電車・バス等の公共交通機関で容易に行ける

【徒歩1】徒歩区間の長さと難易度
5:片道30分以上歩く、坂がきつい、やぶこき必要レベル
4:歩きは20分以内、がっつりトレッキング、危険箇所あり
3:歩きは15分以内、坂や石段があって軽くトレッキング、所によっては滑りやすいとかあり
2:歩きは10分以内、トレッキング要素ありだが容易
1:歩きは5分以内、容易

【探索3】発見難易度
5:何回も訪問しないと分からないレベル
4:周辺をかなり歩き回らないと分からないレベル
3:少々見つけにくいが見つけることができるレベル
2:目印があって比較的容易に見つけることができるレベル
1:目立つのですぐ見つかるレベル

ハイライト

古代山陰道から少し外れた山の中腹の鎮座地。

写真

高坂神社を正面より望む。神社自体はほぼ東を向いていて社標には式内とある。
高坂神社を正面より望む。神社自体はほぼ東を向いていて社標には式内とある。
右側(北)を望む。東へ向いた傾斜地になっていて集落の真ん中に位置する。
右側(北)を望む。東へ向いた傾斜地になっていて集落の真ん中に位置する。
左側(南)を望む。ありがたいことに神社の左側にクルマを駐車できるスペースがある。
左側(南)を望む。ありがたいことに神社の左側にクルマを駐車できるスペースがある。
鳥居の右側の社域の端っこから社殿のある場所を望む。
鳥居の右側の社域の端っこから社殿のある場所を望む。
同じ場所より東側を望む。かつてはこの先に参道が続いていたのだろうか?想像すると楽しい。
同じ場所より東側を望む。かつてはこの先に参道が続いていたのだろうか?想像すると楽しい。
鳥居をくぐると広場の向こうに社殿。右側には摂社末社がある。
鳥居をくぐると広場の向こうに社殿。右側には摂社末社がある。
広場の右側を望む。周囲を人家が取り巻くようになっている。
広場の右側を望む。周囲を人家が取り巻くようになっている。
広場の左側を望む。左奥には舞台のような建物、その手前は広場となっていて駐車可能。
広場の左側を望む。左奥には舞台のような建物、その手前は広場となっていて駐車可能。
拝殿を左側より望む。
拝殿を左側より望む。
摂社末社を正面より望む。石積みは低いが古いようだ。
摂社末社を正面より望む。石積みは低いが古いようだ。
拝殿の後ろの覆屋に入った本殿を右側より望む。昭和59年(1984年)に本殿は再建されたとある。
拝殿の後ろの覆屋に入った本殿を右側より望む。昭和59年(1984年)に本殿は再建されたとある。
覆屋に入った本殿左奥より拝殿を望む。社域には社叢はないが大きな木が行く本かあり明るい雰囲気だ。
覆屋に入った本殿左奥より拝殿を望む。社域には社叢はないが大きな木が行く本かあり明るい雰囲気だ。
本殿の左側にある舞台のような建物。
本殿の左側にある舞台のような建物。
拝殿左側より鳥居を望む。
拝殿左側より鳥居を望む。
鳥居脇の社標には本殿再建記念、昭和五十九年とある。
鳥居脇の社標には本殿再建記念、昭和五十九年とある。
拝殿前より鳥居を望む。向こうに見える山はたぶん妙見山、273-260_名草神社が鎮座する山。

感想

由緒書はないので詳細不明。


「延喜式神社の調査」によると以下のデータが残る(追加修正あり)。

ご祭神は、高皇産靈尊。
     素盞鳴命『特選神名牒』。

大同元年(806年)にはすでに再建。
貞観年間(859~877年)勧請とも伝わる。
天文9年(1540年)本殿火災焼失。
正徳6年(1716年)造営。
明治3年(1870年)正月神祇伯王より霊璽を勧請。
明治6年(1873年)村社、
昭和59年(1984年)本殿再建(追加)。

江戸時代までは「高坂大明神」と呼ばれていた。

高坂神社の鎭座する現高坂の集落は、瀞川山(標高1039.3m)の東麓に位置する集村で、神社の付近からは、福岡の盆地を挟んで妙見山・宝引山等の山々が見渡される。

とある。


兵庫県神社庁によると。

主祭神:高皇産霊尊(タカミムスビノミコト)

由緒:
創立年月不詳
 延喜式内社にして大同元年(806)の再建と伝え、天文9年(1540)本殿火災の為烏有に帰し、正徳6年(1716)社殿を再建せり。
 明治3年(1870)正月神祇伯王より霊璽を勧請せられ同6年(1873)10月村社に列せらる。

とある。


高坂神社のある当地は古代山陰道の山前(やまさき)駅家が置かれたと言われている村岡区福岡の西方2.3kmほどの山の中腹の集落となる。
この地域の式内社は古代山陰道となんらかの関係があると思われるのだが高坂神社は少し外れている。
高坂神社の標高は500メートルほどあり西へ行くと野間峠を経て小代区へ通じる、東は前述の古代山陰道へ通じている。
周囲には南西に鉢伏山(1,222m)や西に瀞川山(1,039m)が連なり兵庫県でも険しい地域、周囲にはスキー場が多い。
なぜこの場所に式内社があるのだろうか、鉱物が採れたのだろうか(個人的見解です)。

高坂神社のご祭神は、高皇産靈尊。
素盞鳴命というお話もあるようだ。

高坂神社へのアプローチは少し難しい。
国道9号線のハチ北口より西へ兵庫県道531号茅野福岡線へ入り3.2kmほど。
450メートルほどで兵庫県道531号茅野福岡線より北へ入る。
森脇・和池(わち)・池ヶ平(いけがなる)を経由し高坂へ到達する(難しい読みが多い)。
または、兵庫県道531号茅野福岡線を3kmほど西へ進み大谷集落より北へ入るルートもある。
ありがたいことにすぐ横に駐車スペースがある。

高坂神社は集落の中心にあり、高坂神社の周囲に人家が集まっているような印象。
古くからの集落の成り立ちを端的に表しているようだ。
社域は広くはないが古木が幾本かあり古くよりここの鎮座していることが分かる。
社叢というよりも木々が点在していて明るい雰囲気の社域。
社殿は拝殿と覆屋に入った本殿で構成され向かって左側に舞台のような建物もある。
社標によると昭和59年(1984年)に本殿が再建されたようで石製の鳥居や社標も新しい。

かつては眼下を通る兵庫県道531号茅野福岡線まで(800メートルほど)参道が続いていたのではないだろうか。
いやもっと先の古代山陰道である兵庫県道269号福岡出合線まで(1.7kmほど)参道が続いていたのかもしれない(個人的見解です)。

現在でも集落の中心となっている神社。

注意点

アプローチ道路は狭いので注意。

訪問ノート

訪問日 :2021/11/4
交通手段:クルマで訪問
カメラ :α7M3 + FE16-35mm F2.8 GM

各種式内社データへのリンク

御祭神等の詳細データは以下をご参照ください。

式内社データベースのダウンロードはこちらから

式内社一覧表はこちらから

式内社地図データのダウンロードはこちらから