271-030_(論)熊野新宮神社

比定社:(論)熊野新宮神社

式内社コード:271-030
神名帳社名:熊野神社、クマノノ
社格:小
所在地:629-3415 京都府京丹後市久美浜町河梨
plus code:HVR8+JW 京丹後市、京都府
※Google Mapで上記の Plus codeを検索すると表示されます。

アプローチ&ロケーション

「くまのしんぐうじんじゃ」と読む、地名の河梨は「こうなし」と読む。
河梨集落の西の奥の山の中腹に鎮座。
国道312号線(国道178号線共用部分)より河梨集落に入り、南西へ向かうと右側(山側)に鳥居が見えるので見つけやすい。
かつては久美浜より豊岡への街道筋にあったと思われる。
神社前に駐車スペースがある。

ハイライト

熊野三山との関係。
かつての街道筋に鎮座する位置関係。

写真

熊野新宮神社を正面より望む。
熊野新宮神社を正面より望む。
右側(東)を望む。この道はかつての国道312号線で久美浜より豊岡を結ぶ道。こちらは久美浜方面。
右側(東)を望む。この道はかつての国道312号線で久美浜より豊岡を結ぶ道。こちらは久美浜方面。
正面(南)を望む。前には何もない。
正面(南)を望む。前には何もない。
左側(西)を望む。この道が昭和48年(1973年)までは河梨峠越えの国道312号線だった。それ以前から街道筋だったと思われる。この方向は豊岡方面。神社前に駐車スペースがある。
左側(西)を望む。この道が昭和48年(1973年)までは河梨峠越えの国道312号線だった。それ以前から街道筋だったと思われる。この方向は豊岡方面。神社前に駐車スペースがある。
鳥居の扁額には新宮・本宮・熊野神社とある。
鳥居の扁額には新宮・本宮・熊野神社とある。
鳥居脇の手水鉢。
鳥居脇の手水鉢。
鳥居をくぐると長い一直線の石段がある。滑りやすいので注意。
鳥居をくぐると長い一直線の石段がある。滑りやすいので注意。
石段を登りきると社殿前の広場に出る。
石段を登りきると社殿前の広場に出る。
ここにも手水鉢。
ここにも手水鉢。
社殿は拝殿と覆屋が一体となったような形式。
社殿は拝殿と覆屋が一体となったような形式。
拝殿の扁額には式内・村社・熊野新宮社とある。
拝殿の扁額には式内・村社・熊野新宮社とある。
拝殿内部を望む。
拝殿内部を望む。
松が供えてある。
松が供えてある。
本殿を望む。小さな狛犬がいる。明治8年(1875年)社殿再建とあるので比較的新しい、状態は良いようだ。
本殿を望む。小さな狛犬がいる。明治8年(1875年)社殿再建とあるので比較的新しい、状態は良いようだ。
拝殿と覆屋に入った本殿を右側より望む。
拝殿と覆屋に入った本殿を右側より望む。
拝殿より正面を望む。
拝殿より正面を望む。
右手にある摂社末社。詳細不明。
右手にある摂社末社。詳細不明。
石灯籠には文化年間(1804~1818年)とある。
石灯籠には文化年間(1804~1818年)とある。
右手にあるもうひとつの摂社末社の前の石灯籠には嘉永年間(1848~1854年)とある。全ての石灯籠に紙が貼り付けられていて明かりを入れていたのだろうか。
右手にあるもうひとつの摂社末社の前の石灯籠には嘉永年間(1848~1854年)とある。全ての石灯籠に紙が貼り付けられていて明かりを入れていたのだろうか。
社殿の正面には参集殿のような物置のような建物がある。
社殿の正面には参集殿のような物置のような建物がある。
広場より鳥居を望む。下りの石段は滑るので注意されたし。
広場より鳥居を望む。下りの石段は滑るので注意されたし。
鳥居を望む。谷筋に入り口があるのが分かる。
鳥居を望む。谷筋に入り口があるのが分かる。
鳥居越しに正面を望む。
鳥居越しに正面を望む。
熊野新宮神社の入り口右手にある祠。石灯籠を見ると江戸時代だ。詳細不明。
熊野新宮神社の入り口右手にある祠。石灯籠を見ると江戸時代だ。詳細不明。

感想

由緒書がないので詳細は不明。

以下の記録が残る。
ご祭神は事解男命・速玉男命。
創建の時代不明。
貞觀12年(870年)従五位下。
明和8年(1771年)再建。
明治8年(1875年)社殿再建。
江戸時代までは「熊野三社権現」と呼ばれていた。

延喜式神名帳の山陰道・丹後国・熊野郡「熊野神社」の論社3つのうちのひとつ。
ご祭神からは出雲の熊野大社なのか、紀伊の熊野本宮大社なのか分からない。
だが、三社という言葉があると、なんとなく紀伊の熊野三山を連想する。

神社前の道路は昭和48年(1973年)までは河梨峠越えの国道だった。
また往古より久美浜と豊岡を繋ぐ街道筋だったと思われる。

河梨集落より河梨峠へ向かって走っていくと右手に鳥居が現れる。
鳥居の右脇には別の祠が建っており、こちらの詳細は不明だが石灯籠の年代を見ると江戸時代からあるようだ。

鳥居の扁額には新宮・本宮・熊野神社とある、どういう意味なのだろう。
ひょっとしたら三社をひとつで兼ねているという意味なのだろうか。

長い苔むした石段を登ると社殿がある。
正面に覆屋と拝殿が合体した形の社殿、その右にも少し小さな覆屋がある。
拝殿の扁額には、式内・村社・熊野新宮社とある、ますます分からなくなった…。

反対側に参集殿のような物置のような建物がある。
社域は広くはない、古木が多くかなり古くからここに鎮座しているようだ。

雪のある時期に訪問したが社域や社殿はきれいに保たれており気持ちよく参拝できる。

注意点

長い苔むした石段は滑るので注意。

訪問ノート

訪問日:2022/1/16
交通手段:クルマで訪問
カメラ:α7M3 + FE16-35mm F2.8 GM

各種式内社データへのリンク

御祭神等の詳細データは以下をご参照ください。

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