272-030_石部神社(和田山町宮)

比定社:石部神社(和田山町宮)

式内社コード:272-030
神名帳社名:刀我石部神社、トカノ-
社格:小
所在地:669-5229 兵庫県朝来市和田山町宮645
plus code:8VVX+QF 朝来市、兵庫県
※Google Mapで上記の Plus codeを検索すると表示されます。

アプローチ&ロケーション

宮集落の南の山裾に鎮座。
神社の北側350メートルほどに北の鳥居、東150メートルほどに東の鳥居が田畑の中に立っている。
兵庫県道273号金浦和田山線を走っているとすぐ南側に北の鳥居が見え「石部神社と宮神楽」という看板も出ている。
ここを南に入ると突き当りが神社となるので比較的分かりやすい。
駐車場は無いので注意。

ハイライト

鳥居と神社の位置関係。

写真

兵庫県道273号金浦和田山線より少し入ったところにある北の鳥居。この道を真っ直ぐ350メートルほど行くと神社がある。
兵庫県道273号金浦和田山線より少し入ったところにある北の鳥居。この道を真っ直ぐ350メートルほど行くと神社がある。
こちらは東の鳥居。鳥居右側のこんもりした森が神社。鳥居の左に北の鳥居が小さく見える。周囲は広々とした田園地帯。
こちらは東の鳥居。鳥居右側のこんもりした森が神社。鳥居の左に北の鳥居が小さく見える。周囲は広々とした田園地帯。
石部神社を正面より望む。豊かな社叢で奥行きが深くなっている。
石部神社を正面より望む。豊かな社叢で奥行きが深くなっている。
左側にはきれいな池があり神魚として鯉が泳いでいる。
左側にはきれいな池があり神魚として鯉が泳いでいる。
石部神社の入り口は小さな山門。右手の道は東の鳥居に通じている。
石部神社の入り口は小さな山門。右手の道は東の鳥居に通じている。
小さな山門をくぐると広場があり拝殿が見える。
小さな山門をくぐると広場があり拝殿が見える。
和田山町教育委員会謹製の由緒書。式内社であること、獅子舞の神楽が伝わっていることが書かれている。見にくい…。
和田山町教育委員会謹製の由緒書。式内社であること、獅子舞の神楽が伝わっていることが書かれている。見にくい…。
拝殿を望む。
拝殿を望む。
拝殿の扁額には刀我石部神社とある。
拝殿の扁額には刀我石部神社とある。
拝殿と本殿を右側より望む。拝殿と本殿はかなり大きく立派。
拝殿と本殿を右側より望む。拝殿と本殿はかなり大きく立派。
本殿を右側より望む。装飾は多くはないどちらかというと質実剛健な印象を受ける。
本殿を右側より望む。装飾は多くはないどちらかというと質実剛健な印象を受ける。
本殿を左側より望む。たぶん明治四十二年(1909年)に遷座した際に建築されたものだろう。
本殿を左側より望む。たぶん明治四十二年(1909年)に遷座した際に建築されたものだろう。
拝殿と本殿を左側より望む。本殿の奥にも社叢が広がっているのが分かる。
拝殿と本殿を左側より望む。本殿の奥にも社叢が広がっているのが分かる。
神社の西側より北を望む。北の鳥居が向こうに見える。少し傾斜した丘陵地帯で田畑が広がっている。
神社の西側より北を望む。北の鳥居が向こうに見える。少し傾斜した丘陵地帯で田畑が広がっている。

感想

和田山町教育委員会謹製の由緒書によると

石部神社と獅子舞
石部神社は宮地区の氏神で、但馬「太田文」によれば31町歩余りの社田をもつ式内社とされている。この神社の祭礼には、獅子舞の神楽が奉納されている。この神楽は正保4年(1647)円明寺(宮)建立の際、尾張(愛知県)から来ていた石垣工事の職人が、村人に伊勢音頭と共に教えたものと伝えられている。以来、氏子中に受け継がれて、毎年10月第3日曜日の祭礼に、境内において奉納されている。

とある

ご祭神は、事代主の子である踏鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)・天日方奇日方命(あめひがたくしひがたのみこと)・五十鈴依姫命(いすずよりひめのみこと)を祀る。
創建は不明。
文久二年(1862年)本殿再建。
明治四十二年(1909年)宮山より現在地に遷座。
と伝わっている。
元々は宮集落の西、兵庫県道273号金浦和田山線よりも北側の宮山にあったものを明治42年に現在地に遷座している。

田んぼの真中に鳥居だけポツンとある東の鳥居と兵庫県道273号金浦和田山線沿いの北の鳥居が印象的。
神社を遠くから望むと、こんもりした森となっており周囲の水田との対比が美しい。
神社前に水のきれいな池があり、神魚として鯉が泳いでおり珍しい。

社域はかなり広く、明治期の遷座の際に余裕のある場所を選定したのだろうと思われる。
明治期に作られたとは思えない落ち着いた古社の風景となっている。
訪ねた際にも多くの近隣の人々が訪れていて地域に溶け込んでいる様子が見て取れた。

社殿は比較的大きく立派なもの。
明治期の遷座の際に建築されたものと想像するが状態も非常に良い。
装飾はそれほど多くはないが、どちらかというと骨太な印象だ。

獅子舞の神楽とともに後世に伝えていってほしい神社。

注意点

駐車場は無いので注意。

訪問ノート

訪問日:2018/7/15
交通手段:クルマで訪問
カメラ:DMC-TZ60