264-080_阿陀岡神社

比定社:阿陀岡神社

式内社コード:264-080
神名帳社名 :阿陀岡神社、アタヲカノ
社    格:小
所 在 地 :669-4123 兵庫県丹波市春日町多利2467-1
Plus Code  :54PH+9M 丹波市、兵庫県
※Google Mapで上記の Plus code を検索すると所在地が表示されます。

アプローチ&ロケーション

「あだかじんじゃ」と読む、地名の多利は「たり」と読む。
多利集落の中央の平地に鎮座。
周辺は人家と田畑、隣に丹波市立老人福祉センター春日部荘がある。
兵庫県道138号追入市島線に大きな案内看板があるので見つけやすい。
前の道がかつての氷上と福知山を結ぶ街道筋だったと思われる。
南側の川を渡った先に合祀された天満宮の鳥居がある。
クルマは春日部荘の入口を入った奥に駐車可能。

訪問しやすさ指数

管理人の独断による訪問しやすさの点数を付けてみました。
管理人の独断による4つの観点、秘境度・交通の至便さ・徒歩でのアプローチ状況・探索の必要性、を点数化しました。
各点数が低ければ容易、高ければ難易度が高くなります。
式内社訪問の際の参考にしていただければ幸いです。

【秘境2】社域がどのような所なのか
5:秘境度MAX、深山幽谷で野生動物に注意レベル
4:秘境度はかなりのモノ、近くに人間がいないレベル
3:かなり自然の中の神社、時々人を見るレベル
2:近くに集落があり、子供が遊んでいるレベル
1:都会の神社、誰もがフラッと入れるレベル

【交通3】交通機関の状況
5:クルマのみ、4WD車等の特殊なクルマでしか行けない険しい場所
4:クルマのみ、普通のクルマで大丈夫だが林道等の条件の厳しい道路
3:クルマのみ、普通のクルマで普通に行ける
2:電車・バス等の公共交通機関はあるが制約が多くクルマのほうがベター
1:電車・バス等の公共交通機関で容易に行ける

【徒歩1】徒歩区間の長さと難易度
5:片道30分以上歩く、坂がきつい、やぶこき必要レベル
4:歩きは20分以内、がっつりトレッキング、危険箇所あり
3:歩きは15分以内、坂や石段があって軽くトレッキング、所によっては滑りやすいとかあり
2:歩きは10分以内、トレッキング要素ありだが容易
1:歩きは5分以内、容易

【探索2】発見難易度
5:何回も訪問しないと分からないレベル
4:周辺をかなり歩き回らないと分からないレベル
3:少々見つけにくいが見つけることができるレベル
2:目印があって比較的容易に見つけることができるレベル
1:目立つのですぐ見つかるレベル

ハイライト

雰囲気の良い社域。

写真

阿陀岡神社を正面より望む。周囲は様々な施設で建て込んでいるように見える。神社自体は東を向いている。
阿陀岡神社を正面より望む。周囲は様々な施設で建て込んでいるように見える。神社自体は東を向いている。
右側(北)を望む。氷上と福知山を結ぶ街道筋だったと思われる、こちらは福知山方面。
右側(北)を望む。氷上と福知山を結ぶ街道筋だったと思われる、こちらは福知山方面。
左側(南)を望む。こちらは氷上方面。のどかな田園の集落。
左側(南)を望む。こちらは氷上方面。のどかな田園の集落。
鳥居脇の社標には縣社とある。
鳥居脇の社標には縣社とある。
鳥居をくぐると玉砂利の参道が続く。周囲との境はない。
鳥居をくぐると玉砂利の参道が続く。周囲との境はない。
正面に拝殿が見えてくる。参道は拝殿とは少しずれている。
正面に拝殿が見えてくる。参道は拝殿とは少しずれている。
こちらの社標には延喜式内とある。
こちらの社標には延喜式内とある。
拝殿を正面より望む。
拝殿を正面より望む。
拝殿前の広場の右側には参集殿のような建物がある。反対側には川があり橋がかかり、寛政年間に合祀された天満宮の鳥居がある。
拝殿前の広場の右側には舞殿のような建物がある。反対側には川があり橋がかかり、寛政年間に合祀された天満宮の鳥居がある。
拝殿を左側より望む。画像がハレーション気味なのはご容赦を。
拝殿を左側より望む。画像がハレーション気味なのはご容赦を。
拝殿内部を望む。社殿は寛保年間のものとあるが非常に綺麗に保たれている。特に本殿はピカピカだ。
拝殿内部を望む。社殿は寛保年間のものとあるが非常に綺麗に保たれている。特に本殿はピカピカだ。
本殿を右側から望む。覆屋に入っているがよく見えないのが残念。
本殿を右側から望む。覆屋に入っているがよく見えないのが残念。
本殿を左側より望む。非常に立派な本殿。拝殿の左横に神饌所が付いている。
本殿を左側より望む。非常に立派な本殿。拝殿の左横に神饌所が付いている。
南側には川の向こうに鳥居がある。扁額には天満宮とある。赤い鉄製の橋を渡る。良い感じ。
南側には川の向こうに鳥居がある。扁額には天満宮とある。赤い鉄製の橋を渡る。良い感じ。
南側の天満宮の鳥居をくぐり、橋を渡ると広場に入ってくる。
南側の天満宮の鳥居をくぐり、橋を渡ると広場に入ってくる。
拝殿より鳥居を望む。非常に手入れが行き届き気持ちよく参拝できる。
拝殿より鳥居を望む。非常に手入れが行き届き気持ちよく参拝できる。

感想

由緒書はないので詳細不明。

「延喜式神社の調査」によると以下のデータが残る(追加修正あり)。
ご祭神は、吾田鹿葦津比売命、(配祀)品陀別命、(合祀)菅原道真。
欽明天皇3年(542年)春日部乙身勅によりて幣帛。
明応元年(1492年)再建。
元文4年(1739年)八朔祭も松明の火で炎上。
寛保2年(1742年)新築竣工。
寛政4年(1792年)当村東山より天満神社を合祀する(追加)。
明治6年(1873年)村社。
大正元年(1912年)神饌幣帛料供進指定。
昭和3年(1928年)県社。
江戸時代までは「阿陀岡大明神」と呼ばれていた。
もとは現在地の東方約1.7キロの日ケ奥(日ヵ奧)に鎮座していたという。古跡は「あだか山」と呼ばれる。
ある時の洪水で現在地まで流れてきた。
本殿背後の社叢の巨石群に御祭神の御魂が留まったという。
とある。

ご祭神の吾田鹿葦津比売命は「このはなさくやひめ」のこと。
由緒は、春日部乙身が欽明天皇の勅により日ケ奥に祀り、その後、現在地へと遷座ということのようだ。

多利集落はのどかな印象で人家と緑が良い塩梅に混じっている地域。
阿陀岡神社の隣というか手前には丹波市立老人福祉センター春日部荘がある。
クルマは春日部荘の奥の方に駐車スペースがある。

神社自体は東を向いていて、鳥居をくぐり参道を進む、参道は砂利が引いてあり懐かしい感じ。
南側の川を渡った先に合祀された天満宮の鳥居がある。

社域にはたくさんの建物がある。
社殿は拝殿と本殿、拝殿には神饌所が付いている。
拝殿・本殿とも大きな建物で立派。
寛保2年(1742年)の建築とあるが良い状態を保っている、本殿がよく見えないのが残念。

社域は大変良く手入れされており気持ちよく参拝できる。

注意点

特になし。

訪問ノート

訪問日 :2018/10/14
交通手段:クルマで訪問
カメラ :RX100