266-070_(論)澤神社(綾部市栗町裏山)

比定社:(論)澤神社(綾部市栗町裏山)

式内社コード:266-070
神名帳社名 :佐陁神社 サタノ
社    格:小
所 在 地 :623-0222 京都府綾部市栗町沢
Plus Code  :86CC+72 綾部市、京都府
※Google Mapで上記の Plus code を検索すると所在地が表示されます。

アプローチ&ロケーション

「さわじんじゃ」と読む、地名の栗町は「くりまち」と読む。
栗町集落の北の外れの小高い丘の上に鎮座。
京都府道9号綾部大江宮津線より北へ入り集落の中を丘に登る。
右にカーブしている場所に鳥居があり前は工場となっている。
駐車場は無いので注意。

訪問しやすさ指数

管理人の独断による訪問しやすさの点数を付けてみました。
管理人の独断による4つの観点、秘境度・交通の至便さ・徒歩でのアプローチ状況・探索の必要性、を点数化しました。
各点数が低ければ容易、高ければ難易度が高くなります。
式内社訪問の際の参考にしていただければ幸いです。

【秘境2】社域がどのような所なのか
5:秘境度MAX、深山幽谷で野生動物に注意レベル
4:秘境度はかなりのモノ、近くに人間がいないレベル
3:かなり自然の中の神社、時々人を見るレベル
2:近くに集落があり、子供が遊んでいるレベル
1:都会の神社、誰もがフラッと入れるレベル

【交通3】交通機関の状況
5:クルマのみ、4WD車等の特殊なクルマでしか行けない険しい場所
4:クルマのみ、普通のクルマで大丈夫だが林道等の条件の厳しい道路
3:クルマのみ、普通のクルマで普通に行ける
2:電車・バス等の公共交通機関はあるが制約が多くクルマのほうがベター
1:電車・バス等の公共交通機関で容易に行ける

【徒歩1】徒歩区間の長さと難易度
5:片道30分以上歩く、坂がきつい、やぶこき必要レベル
4:歩きは20分以内、がっつりトレッキング、危険箇所あり
3:歩きは15分以内、坂や石段があって軽くトレッキング、所によっては滑りやすいとかあり
2:歩きは10分以内、トレッキング要素ありだが容易
1:歩きは5分以内、容易

【探索3】発見難易度
5:何回も訪問しないと分からないレベル
4:周辺をかなり歩き回らないと分からないレベル
3:少々見つけにくいが見つけることができるレベル
2:目印があって比較的容易に見つけることができるレベル
1:目立つのですぐ見つかるレベル

ハイライト

拝殿や本殿とは関係が無いが倉庫のような建物の梁が太くて素晴らしい、名が書き込んである。

写真

正面より鳥居と拝殿を望む、鳥居の扁額には澤神社とある。
正面より鳥居と拝殿を望む、鳥居の扁額には澤神社とある。
前の道路は比較的新しい、カーブの途中に神社への入り口がある。前には工場がある。
前の道路は比較的新しい、カーブの途中に神社への入り口がある。前には工場がある。
社標には村社とある。
社標には村社とある。
階段を登りきると広場になっており、そこから一段上に拝殿がある。
階段を登りきると広場になっており、そこから一段上に拝殿がある。
拝殿の屋根は新しいので補修されたようだ。植木がキレイに刈り込まれているのが分かる。
拝殿の屋根は新しいので補修されたようだ。植木がキレイに刈り込まれているのが分かる。
拝殿と言うよりも舞殿なのかもしれない。屋根は補修されて木が真新しい。
拝殿と言うよりも舞殿なのかもしれない。屋根は補修されて木が真新しい。
横から見たところ、2つの神社は元々別だったのだろう。
横から見たところ、2つの神社は元々別だったのだろう。
覆屋に入った本殿は右が大嶋神社、左が澤神社となっている。
覆屋に入った本殿は右が大嶋神社、左が澤神社となっている。
ひとつの覆屋に入った本殿の右側は大島神社。
ひとつの覆屋に入った本殿の右側は大島神社。
ひとつの覆屋に入った本殿の左側が澤神社。
ひとつの覆屋に入った本殿の左側が澤神社。
拝殿前の広場西側にある舞台だと思われる建物、梁が太くてなにやら字が書いてある。
拝殿前の広場西側にある舞台だと思われる建物、梁が太くてなにやら字が書いてある。
農村歌舞伎舞台だったのだろうか。それにしても名前が非常に効果的だと感心。
農村歌舞伎舞台だったのだろうか。それにしても名前が非常に効果的だと感心。
広場の東側には蔵もある。
広場の東側には蔵もある。
広場には土俵もある、なかなか多彩な神社だ。
広場には土俵もある、なかなか多彩な神社だ。
拝殿前広場より鳥居を望む、クルマは神社前の道路に停めるしかない。
拝殿前広場より鳥居を望む、クルマは神社前の道路に停めるしかない。

感想

由緒書はないので詳細不明。

「延喜式神社の調査」によると以下のデータが残る(追加修正あり)。

ご祭神は、事代主命・国常立命・埴安姫命。
由緒不詳。
元亀(1570~1573年)以前に兵火で焼失(追加)。
覆屋根の中に本殿が二棟ある。東(右手)は、東殿社と呼ばれる大嶋神社。西(左手)は、西殿社と呼ばれる澤神社。
澤神社はもと澤山に鎭座し、往古はその邊に大きな澤があったと伝。

とある。

記録がほとんど無い神社。
延喜式神名帳・丹波国・何鹿郡の「佐陁神社」の論社2つのうちの1つ。
大川神社・澤神社の2社が論社ではあるが、両方とも資料が乏しく決め手がないというのが実情と思う(個人的見解です)。

当地は周囲に古墳が多く存在し古くより開けた場所のようだ。
殿山古墳・沢古墳・以久田野等の古墳が密集する地域となっている。

道路脇の鳥居から階段を上がると広場がある。
広場には土俵があり、1段上がった場所に社殿がある。

拝殿は舞殿のような形式でフルオープンの形式、最近屋根の補修が行われたようで新しい。
拜殿よりさらに1段上には、覆屋に入った桧皮葺の本殿が2つある。
覆屋の中には、右側が大嶋神社、左側が澤神社と並んでいる。
どういう経緯でこういう相殿の形を取っているのかは不明だ。
本殿は両方とも風雪で色褪せてはいるが、それほど状態は悪くはない。

広場の左側には舞台のような大きな建物がある。
梁には寄進者の名前が墨書きされており、こうして後世に見ても効果抜群だと感心した。

植木がキレイに刈り込まれているのが印象的な神社。

注意点

駐車場は無いので注意。

訪問ノート

訪問日 :2018/4/28
交通手段:クルマで訪問
カメラ :DMC-TZ60