174-040_諏訪大社 下社秋宮

比定社:諏訪大社 下社秋宮:信濃国一宮

式内社コード:174-040
神名帳社名:南方刀美神社 二座、ミナカタトミノ/ナムハウ-
社格:並名神大
所在地:393-0052 長野県諏訪郡下諏訪町5828
plus code:33GR+4F 下諏訪町、長野県
※Google Mapで上記の Plus codeを検索すると表示されます。

アプローチ&ロケーション

下社春宮の南東1.1kmほどに鎮座。
中山道と甲州街道が交差する地点に位置し、かつては交通の要衝だったことが伺える。
というよりもこのお社があるので中山道と甲州街道を定めたのかもしれない。
神域の四隅に御柱が建てられ他では見られない光景。
駐車場完備。

ハイライト

下社秋宮は下社春宮と同じく本殿がなく拝殿と片拝殿の形式をとる社殿(国指定重要文化財、上社本宮と同様の形式)。

国指定重要文化財

秋宮幣拝殿
秋宮左右片拝殿(左)
秋宮左右片拝殿(右)
秋宮神楽殿

写真

諏訪大社 下社秋宮を正面より望む。正面だけでも春宮と同じ形式をとることが分かる。
諏訪大社 下社秋宮を正面より望む。正面だけでも春宮と同じ形式をとることが分かる。
素っ気ない社号の表示版。式内社とは全く表示がない。
素っ気ない社号の表示版。式内社とは全く表示がない。
神社謹製の境内ガイド。春宮と同じく本殿がなく拝殿と片拝殿の形式をとる社殿となっている。
神社謹製の境内ガイド。春宮と同じく本殿がなく拝殿と片拝殿の形式をとる社殿となっている。
鳥居をくぐると神楽殿が見えてくる。国指定重要文化財となっている。
鳥居をくぐると神楽殿が見えてくる。国指定重要文化財となっている。
春宮と同じく秋宮も出雲大社(いずもおおやしろ)との関連性を連想させる巨大なしめ縄がかかっている。
春宮と同じく秋宮も出雲大社(いずもおおやしろ)との関連性を連想させる巨大なしめ縄がかかっている。
拝殿内部はきれい。
拝殿内部はきれい。
神社謹製の説明書き。ここにも式内社の表示はまったくない。
神社謹製の説明書き。ここにも式内社の表示はまったくない。
秋宮の一之御柱(おんばしら)。四社とも全く同じ形式だ。
秋宮の一之御柱(おんばしら)。四社とも全く同じ形式だ。
秋宮の拝殿と片拝殿を望む。かなり豪華な作りで春宮と秋宮の拝殿と片拝殿は一年違いで相次いで竣工している。
秋宮の拝殿と片拝殿を望む。かなり豪華な作りで春宮と秋宮の拝殿と片拝殿は一年違いで相次いで竣工している。
片拝殿内部を望む。畳敷きだ。
片拝殿内部を望む。畳敷きだ。
幣殿内部を望む。
幣殿内部を望む。
拝殿と片拝殿の後ろには左右に宝殿があるのは春宮と秋宮共通の構造。残念ながらあまり見ることができない。
拝殿と片拝殿の後ろには左右に宝殿があるのは春宮と秋宮共通の構造。残念ながらあまり見ることができない。
授与所。
授与所。
神楽殿から鳥居を望む。鳥居の前の少し右の地点が中山道と甲州街道の合流地点となる。
神楽殿から鳥居を望む。鳥居の前の少し右の地点が中山道と甲州街道の合流地点となる。

感想

下社秋宮が下社春宮と全く同じ形式で建てられているのが非常におもしろい、周辺は異なるが社域はほぼ同一だ。
下社春宮と同様の形式を取り片拝殿や大きな注連縄や茅葺きの本殿は同じ形式だ、春宮は大隅流(安永年間)、秋宮は立川流(天保年間)で1年違いとのこと。
つまり同時期に異なる職人集団が手掛けたということになるらしい。
ご祭神は建御名方神、八坂刀売神で、秋宮には毎年8月-翌1月に祭神が祀られ、春宮には毎年2月-7月に祭神が祀られる。
神楽殿の巨大なしめ縄が印象的で出雲大社(いずもおおやしろ)との共通点を感じる。
左右の片拝殿と拝殿は国指定重要文化財となっており見ごたえがある。
拝殿幣殿からは向こう側が見えないのが残念。
諏訪大社の四社を訪ねてみて式内社の表示が全く無いことが気になった。
朝廷との仲が悪かったのだろうか、そんな権威付けは不要との勢いを感じてしまう。

注意点

特になし。

訪問ノート

訪問日:2018/9/26
交通手段:クルマで訪問
カメラ:RX100

各種式内社データへのリンク

御祭神等の詳細データは以下をご参照ください。

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