比定社:久流比神社
式内社コード:276-150
神名帳社名 :久流比神社、クルヒ
社 格:小
所 在 地 :669-6115 兵庫県豊岡市城崎町来日587-2
Plus Code :JQ4W+3M 豊岡市、兵庫県
※Google Mapで上記の Plus code を検索すると所在地が表示されます。
アプローチ&ロケーション
「くるひじんじゃ」と読む、地名の来日は「くるひ」と読む。
来日集落の東北の山の中腹に鎮座。
兵庫県道3号豊岡瀬戸線(円山川リバーサイドライン)の来日交差点より西へ入り来日川沿いを来日集落方面へ向かう。
1kmほど進むと集落の中へ入る道(北)があるのでこのあたりからアプローチ。
集落の中の道は狭小で徒歩でのアプローチが良い。
徒歩で来日川の支流を遡り人家の間に西向きの神社入り口がある。
駐車場は無いので注意。
訪問しやすさ指数
管理人の独断による訪問しやすさの点数を付けてみました。
管理人の独断による4つの観点、秘境度・交通の至便さ・徒歩でのアプローチ状況・探索の必要性、を点数化しました。
各点数が低ければ容易、高ければ難易度が高くなります。
式内社訪問の際の参考にしていただければ幸いです。
【秘境2】社域がどのような所なのか
5:秘境度MAX、深山幽谷で野生動物に注意レベル
4:秘境度はかなりのモノ、近くに人間がいないレベル
3:かなり自然の中の神社、時々人を見るレベル
2:近くに集落があり、子供が遊んでいるレベル
1:都会の神社、誰もがフラッと入れるレベル
【交通3】交通機関の状況
5:クルマのみ、4WD車等の特殊なクルマでしか行けない険しい場所
4:クルマのみ、普通のクルマで大丈夫だが林道等の条件の厳しい道路
3:クルマのみ、普通のクルマで普通に行ける
2:電車・バス等の公共交通機関はあるが制約が多くクルマのほうがベター
1:電車・バス等の公共交通機関で容易に行ける
【徒歩3】徒歩区間の長さと難易度
5:片道30分以上歩く、坂がきつい、やぶこき必要レベル
4:歩きは20分以内、がっつりトレッキング、危険箇所あり
3:歩きは15分以内、坂や石段があって軽くトレッキング、所によっては滑りやすいとかあり
2:歩きは10分以内、トレッキング要素ありだが容易
1:歩きは5分以内、容易
【探索4】発見難易度
5:何回も訪問しないと分からないレベル
4:周辺をかなり歩き回らないと分からないレベル
3:少々見つけにくいが見つけることができるレベル
2:目印があって比較的容易に見つけることができるレベル
1:目立つのですぐ見つかるレベル
ハイライト
来日岳(くるひだけ)との位置関係。
写真
感想
由緒書はないので詳細不明。
「延喜式神社の調査」によると以下のデータが残る(追加修正あり)。
ご祭神は、闇御津羽神。
創立の由緒不詳。
慶長11年(1606年)裏山が崩壊し現在地に遷座。
昭和4年(1929年)修築(追加)。
当初来日嶽に鎮座、その後宮代に遷座、慶長11年(1606年)裏山が崩壊し現在地に遷座。
江戸時代までは「宮代大明神」と呼ばれていた。
伝説に「狂いの土蜘蛛、来る日の岳にこもる」とあり、来日足尼命はこの土蜘蛛を征伐したといわれている。
とある。
兵庫県神社庁によると
主祭神:闇御津羽神(クラミツハノカミ)
創祀は不詳ではあるが、元々は来日岳に鎮座していたが宮代谷の地に移されて、宮代さんとも呼ばれていた。
慶長11年(1606年)に神社裏山が崩壊したため現在の地に遷座された。
とある。
久流比神社のある当地は、円山川の西岸の来日川流域の谷筋、来日岳(くるひだけ)の南東にあたる場所。
円山川の日本海への河口部にあたり、対岸には玄武洞や楽々浦、北には城崎温泉がある。
久流比神社は2回ほど遷座しており、一番最初は来日岳に鎮座しており、その周辺には峠尻古墳がある。
来日岳を中心とした文化圏を形成していたと思われる(個人的見解です)。
また、当地も豊岡の例外にもれず標高が低い、来日集落の入り口で6mほど。
かつては集落の入口あたりまで円山川が来ていたのではないだろうか。
久流比神社のご祭神は闇御津羽神、谷水の神様だ。
来日岳より流れ出る水により田畑を潤すとか、何かを作っていたのだろうか、詳細は不明。
周辺には「くるひ」と名がつく山(来日岳)、川(来日川)があり、深い関係にあると思われる。
久流比神社へのアプローチは来日集落までは分かりやすい。
兵庫県道3号豊岡瀬戸線(円山川リバーサイドライン)の来日交差点より西へ入り来日川沿いを来日集落方面へ向かう。
1kmほど進むと集落の中へ入る道(北)があるのでこのあたりからアプローチ。
来日集落の中の道は狭小で徒歩でのアプローチが良い。
徒歩で来日川の支流を遡り人家の間に西向きの神社入り口がある。
駐車場は無いので注意。
訪問時は来日集落入り口の三角になった場所に駐車させていただいた。
来日川の支流沿いに来日集落の中を遡っていくと蔵のある角から西向きの鳥居が見える。
この神社の入口を探すのが少し難しい、歩き回らないと分からないかもしれない。
人家の間の狭い道を行くと鳥居があり巨大な真新しい社標がある。
鳥居をくぐると獣よけの門扉があるので開けたら必ず閉めること。
参道の石段は適度に渋い感じ、周囲の木々が構成する社叢が濃く古木も多く良い感じだ。
石段を登りきると正面に舞台のような建物があり左側の高い位置に南東を向いた社殿がある。
社殿が南東を向いているのは背後の来日岳の方向だからだろう。
現在は社殿の正面の南東方向は石垣が積んであるだけで何も無く急峻な谷になっている。
社殿は2段に積んである石積みの上にあり、上の段と下の段の石積みの仕方が異なるのが面白い。
また昭和4年(1929年)の修築記念碑があるので、記録には無いが現在の社殿はその時のものだろう。
反対側にある石灯籠は竿の部分が多数の石に分割されていて初めて見た。
社殿は拝殿と覆屋に入った本殿で構成されている。
拝殿は立派で大きい、扁額には久流比神社とある。
覆屋の中の本殿は全く見ることができないのが残念。
社域や社殿は非常にきれいに保たれていて大事にされている様子がよく分かる。
来日岳(くるひだけ)の名前の元になった水の神さまを祀る神社。
注意点
集落の中の道は狭いので注意が必要。
駐車場は無いので注意。
訪問ノート
訪問日 :2022/5/16
交通手段:クルマで訪問
カメラ :α7M3 + FE16-35mm F2.8 GM、α7R3 + 24-70mm F2.8 DG DN | Art 019
各種式内社データへのリンク
御祭神等の詳細データは以下をご参照ください。