276-120_深阪神社

比定社:深阪神社

式内社コード:276-120
神名帳社名 :深坂神社、フカサカ
社    格:小
所 在 地 :668-0000 兵庫県豊岡市三坂76-1
Plus Code  :GRM8+XW 豊岡市、兵庫県
※Google Mapで上記の Plus code を検索すると所在地が表示されます。

アプローチ&ロケーション

「みさかじんじゃ」と読む、地名の三坂は「みさか」と読む。
豊岡市の町中の小高い丘に鎮座。
豊岡警察署のJR山陰本線を挟んで反対側にある。
豊岡警察署を西へ向かいJR山陰本線のガード下をすぐ右(北)に入ったところにある。
小さな川沿いの駐車場の手前に神社入り口がある。
神社前に駐車場可能。

訪問しやすさ指数

管理人の独断による訪問しやすさの点数を付けてみました。
管理人の独断による4つの観点、秘境度・交通の至便さ・徒歩でのアプローチ状況・探索の必要性、を点数化しました。
各点数が低ければ容易、高ければ難易度が高くなります。
式内社訪問の際の参考にしていただければ幸いです。

【秘境2】社域がどのような所なのか
5:秘境度MAX、深山幽谷で野生動物に注意レベル
4:秘境度はかなりのモノ、近くに人間がいないレベル
3:かなり自然の中の神社、時々人を見るレベル
2:近くに集落があり、子供が遊んでいるレベル
1:都会の神社、誰もがフラッと入れるレベル

【交通2】交通機関の状況
5:クルマのみ、4WD車等の特殊なクルマでしか行けない険しい場所
4:クルマのみ、普通のクルマで大丈夫だが林道等の条件の厳しい道路
3:クルマのみ、普通のクルマで普通に行ける
2:電車・バス等の公共交通機関はあるが制約が多くクルマのほうがベター
1:電車・バス等の公共交通機関で容易に行ける

【徒歩1】徒歩区間の長さと難易度
5:片道30分以上歩く、坂がきつい、やぶこき必要レベル
4:歩きは20分以内、がっつりトレッキング、危険箇所あり
3:歩きは15分以内、坂や石段があって軽くトレッキング、所によっては滑りやすいとかあり
2:歩きは10分以内、トレッキング要素ありだが容易
1:歩きは5分以内、容易

【探索4】発見難易度
5:何回も訪問しないと分からないレベル
4:周辺をかなり歩き回らないと分からないレベル
3:少々見つけにくいが見つけることができるレベル
2:目印があって比較的容易に見つけることができるレベル
1:目立つのですぐ見つかるレベル

ハイライト

円山川の方向を向いていると思われる社殿。

写真

深阪神社を正面より望む。鳥居の手前に小さな川があり橋がかかっていて小高い丘に鎮座している。
深阪神社を正面より望む。鳥居の手前に小さな川があり橋がかかっていて小高い丘に鎮座している。
右側(北)を望む。未舗装のこの道は行き止まりのようで駐車場になっている。
右側(北)を望む。未舗装のこの道は行き止まりのようで駐車場になっている。
正面(東)を望む。すぐ前が少し広くなっているので邪魔にならないように駐車させていただいた。JR山陰本線が走り、その向こうに豊岡の町が見えている。
正面(東)を望む。すぐ前が少し広くなっているので邪魔にならないように駐車させていただいた。JR山陰本線が走り、その向こうに豊岡の町が見えている。
左側(西)を望む。豊岡警察署のほうからJR山陰本線の高架をくぐり、すぐに右折するとこの道に入ることができる。ここがちょっと難しいところ。
左側(西)を望む。豊岡警察署のほうからJR山陰本線の高架をくぐり、すぐに右折するとこの道に入ることができる。ここがちょっと難しいところ。
鳥居の右側にある社標。式内とある。
鳥居の右側にある社標。式内とある。
鳥居をくぐるとコンクリートの参道、その奥に石段が見える。
鳥居をくぐるとコンクリートの参道、その奥に石段が見える。
石段はいくつかに分かれていて勾配は緩い。
石段はいくつかに分かれていて勾配は緩い。
石段の最後は右へ折り返して社殿のあるところに到着。横から入る形になる。
石段の最後は右へ折り返して社殿のあるところに到着。横から入る形になる。
石段を登ったところ拝殿の正面にある参集殿のような建物。波板で作ってあるが、扉の雰囲気は良い感じ。
石段を登ったところ拝殿の正面にある参集殿のような建物。波板で作ってあるが、扉の雰囲気は良い感じ。
拝殿と参集殿の間にある手水舎。小振りで可愛らしい。
拝殿と参集殿の間にある手水舎。小振りで可愛らしい。
社殿を正面より望む。キチンと石灯籠と狛犬が配置されている。
社殿を正面より望む。キチンと石灯籠と狛犬が配置されている。
社殿は覆屋に入った本殿のみのシンプルな構成。丘の頂上に鎮座していることが分かる。
社殿は覆屋に入った本殿のみのシンプルな構成。丘の頂上に鎮座していることが分かる。
拝殿の扁額には深阪神社と少し見にくいが天王社の2つが掲げられている。
拝殿の扁額には深阪神社と少し見にくいが天王社の2つが掲げられている。
覆屋内部の本殿を望む。建築時期等の情報は無いが状態は良いようだ。
覆屋内部の本殿を望む。建築時期等の情報は無いが状態は良いようだ。
覆屋に入った本殿の左側より正面を望む。
覆屋に入った本殿の左側より正面を望む。この右手に登ってきた参道とは別の道がある。
登ってきた参道とは反対側(南)にも参道が造られている。
登ってきた参道とは反対側(南)にも参道が造られている。
参集殿の横から登ってきた参道を望む。石道路のある場所ですぐに左に曲がっている。
参集殿の横から登ってきた参道を望む。石道路のある場所ですぐに左に曲がっている。
石段より鳥居を望む。
石段より鳥居を望む。
石段を降りてきて参道より鳥居を望む。
石段を降りてきて参道より鳥居を望む。

感想

由緒書はないので詳細不明。


「延喜式神社の調査」によると以下のデータが残る(追加修正あり)。

ご祭神は、寄日方命。
 また次の説もあるようだ。
  武身主命『県神社誌』。
白鳳3年(674年)城崎郡大領物部韓国連久々比の創立(修正)。
明治6年(1873年)村社。
かつて瑞泰寺付近にあつた、その後現在の地に遷座。

天武天皇白鳳3年(674年)6月28日城崎郡大領物部韓国連久々比が創立した。
社祭神武身主命は神功皇后三韓征伐の時兵船の水穂前に立ちて先導された水主の神であり水前即ち水阪の意味より深坂の社名を生じたという。

とある。


兵庫県神社庁によると

主祭神は寄日方命(ヨリヒカタノミコト)。
創始年代は不詳だが、天武天皇白鳳3年(674年、修正)、城崎郡大領物部韓国連久々比によって創立されたと云われている。

とある。


深阪神社のある当地は、円山川に面し街道も集まり交通の要衝や政治経済の中心として賑やかだったことが想像できる。
豊岡という場所は思っている以上に標高が低い、深阪神社の参道入口も3.8メートルほど、社殿のある場所で16.8メートルほどとなっている。
かつての円山川は現在より水位が高かったと思われ、深阪神社のすぐ前まで水が入っており舟で参拝していたのではないだろうか(個人的見解です)。

ご祭神は、寄日方命。
櫛御方命(くしみかたのみこと)とも呼ばれる、大物主神の御子にあたられる神さま。
創建は、白鳳3年(674年)に城崎郡大領の物部韓国連久々比によるとある。
つまり城崎郡を治める地方長官により創建されたということだ。
この理由などを知りたいものだ。

深阪神社へのアプローチは場所は分かっているが行き方が分からないパターン。
場所的には、豊岡警察署のJR山陰本線を挟んで反対側(西)にある。
豊岡警察署を西へ向かいJR山陰本線のガード下をすぐ右(北)に入ったところにある。
このガード下をすぐに線路沿いに北へ入るというのがミソだ。
道が細い上に川のすぐ横で未舗装となっていて物理的にも精神的にも入りにくい。
入ってしまえば奥に駐車場があり、手前左(西)に深阪神社の鳥居が建っている。
このあたりは多少道幅があるので邪魔にならないように駐車が可能。

小さな橋の向こう側に鳥居があり式内と刻まれた社標が建っている。
鳥居の扁額には深阪神社とある。
コンクリートの参道を進むと石段、一度折り返して社殿のある場所に到達する。
社殿のある場所には斜め横方向から入る形になる。
すぐ手前には波板で作られた参集殿、その奥に1段上がって覆屋・拝殿を兼ねた建物。
社殿のある場所は広くなく全体が非常にコンパクトに造られている。
拝殿の扁額には深阪神社と天王社の2つが掲げられている。

また、登ってみて分かったが神社への入り口は1箇所だけではなく反対側にもある。
思うにJR山陰本線ができる前には深阪神社の正面に参道が警察署の方へ続いていたのではないだろうか(個人的見解です)。

非常にコンパクトな社域や社殿だが地域に大事にされている様子が感じ取れる。

城崎郡大領により創建された豊岡市内の小高い丘の上にある神社。

注意点

駐車場は無いので注意。

訪問ノート

訪問日 :2021/9/25
交通手段:クルマで訪問
カメラ :α7M3 + FE16-35mm F2.8 GM

各種式内社データへのリンク

御祭神等の詳細データは以下をご参照ください。

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