275-170_須谷神社

比定社:須谷神社

式内社コード:275-170
神名帳社名 :須谷神社、スタニノ
社    格:小
所 在 地 :669-5333 兵庫県豊岡市日高町藤井308
Plus Code  :FQWH+JJ 豊岡市、兵庫県
※Google Mapで上記の Plus code を検索すると所在地が表示されます。

アプローチ&ロケーション

「すだにじんじゃ」と読む、地名の藤井は「ふじい」と読む。
藤井集落の南西の端の平地に鎮座。
兵庫県道1号日高竹野線を日髙北ICより西へ向かって行くと兵庫県道713号豊岡日高線と交わるあたりにある。
そこだけこんもりと社叢が広がっているのですぐに分かる。
駐車場は無いので注意。

訪問しやすさ指数

管理人の独断による訪問しやすさの点数を付けてみました。
管理人の独断による4つの観点、秘境度・交通の至便さ・徒歩でのアプローチ状況・探索の必要性、を点数化しました。
各点数が低ければ容易、高ければ難易度が高くなります。
式内社訪問の際の参考にしていただければ幸いです。

【秘境2】社域がどのような所なのか
5:秘境度MAX、深山幽谷で野生動物に注意レベル
4:秘境度はかなりのモノ、近くに人間がいないレベル
3:かなり自然の中の神社、時々人を見るレベル
2:近くに集落があり、子供が遊んでいるレベル
1:都会の神社、誰もがフラッと入れるレベル

【交通2】交通機関の状況
5:クルマのみ、4WD車等の特殊なクルマでしか行けない険しい場所
4:クルマのみ、普通のクルマで大丈夫だが林道等の条件の厳しい道路
3:クルマのみ、普通のクルマで普通に行ける
2:電車・バス等の公共交通機関はあるが制約が多くクルマのほうがベター
1:電車・バス等の公共交通機関で容易に行ける

【徒歩1】徒歩区間の長さと難易度
5:片道30分以上歩く、坂がきつい、やぶこき必要レベル
4:歩きは20分以内、がっつりトレッキング、危険箇所あり
3:歩きは15分以内、坂や石段があって軽くトレッキング、所によっては滑りやすいとかあり
2:歩きは10分以内、トレッキング要素ありだが容易
1:歩きは5分以内、容易

【探索2】発見難易度
5:何回も訪問しないと分からないレベル
4:周辺をかなり歩き回らないと分からないレベル
3:少々見つけにくいが見つけることができるレベル
2:目印があって比較的容易に見つけることができるレベル
1:目立つのですぐ見つかるレベル

ハイライト

川を正面にした社域の配置。

写真

須谷神社を兵庫県道1号日高竹野線から望む。前に奈佐路川が流れ、後ろに但馬空港へ続く兵庫県道713号豊岡日高線が走る。
須谷神社を正面より望む。社標には式内とある。右手に倉庫・休憩所・摂社末社がある。
須谷神社を正面より望む。社標には式内とある。右手に倉庫・休憩所・摂社末社がある。
鳥居をくぐると社殿前の広場。
鳥居をくぐると社殿前の広場。
右手には休憩所のような建物と覆屋に入った摂社末社がある。
右手には休憩所のような建物と覆屋に入った摂社末社がある。
左手には何もない。
左手には何もない。
社殿は拝殿と覆屋に入った本殿で構成される。元々拝殿はフルオープンな形式。
社殿は拝殿と覆屋に入った本殿で構成される。元々拝殿はフルオープンな形式。
拝殿の扁額には須谷神社とある。
拝殿の扁額には須谷神社とある。
拝殿内部を望む。元々フルオープンな拝殿だったようだが波板が取り付けられている。チラッと見える本殿は延享元年(1744年)の建築とあるが状態は良いようだ。
拝殿内部を望む。元々フルオープンな拝殿だったようだが波板が取り付けられている。チラッと見える本殿は延享元年(1744年)の建築とあるが状態は良いようだ。
拝殿の右側より覆屋に入った本殿を望む。
拝殿の右側より覆屋に入った本殿を望む。
覆屋に入った本殿の左奥より拝殿を望む。
覆屋に入った本殿の左奥より拝殿を望む。
拝殿前より鳥居を望む。正面に見えるのが藤井集落。右手にチラッと日高豊岡南道路の高架が見え、日高北ICもある。
拝殿前より鳥居を望む。正面に見えるのが藤井集落。右手にチラッと日高豊岡南道路の高架が見え、日高北ICもある。

感想

由緒書はないので詳細不明。

「延喜式神社の調査」によると以下のデータが残る(追加修正あり)。

ご祭神は、句句廼智命。
創立年代は詳らかではない。
延享元年(1744年)本殿再建。
藤井集落の西端にあり、県道を境にして、集落と対峙する型で平地に位置している。

とある。


兵庫県神社庁によると

主祭神:句々迺智命(ククノチノミコト)
創立年月不詳
延喜式の制小社に列し延享元年(1744)9月本殿を再建せり。

とある。


当地は、古代より地名の残る地域で気多郡・狭沼郷・藤井にあたる地域。
八代川沿いの八代地区は、弥生時代から古墳時代にかけて、玉谷石(たまたにいし)と呼ばれる碧玉(へきぎょく)が産出し、勾玉や菅玉の材料として珍重されていた。
また、八代地区は西側に位置する大岡山にあった大岡神社・大岡寺(1967年に移転)への東側からの参詣道として人々の往来が多かったようだ。
旧大岡寺庭園は国指定史跡名勝天然記念物となっている。
今では想像できないが、かつては参詣道として街道筋として多くの人々が往来していたと思われる。

須谷神社へのアプローチは、兵庫県道1号日高竹野線を日髙北ICより西へ向かって行くと兵庫県道713号豊岡日高線と交わるあたりにある。
そこだけこんもりと社叢が広がっているのですぐに分かる。
駐車場は無いので注意が必要。

須谷神社は、日高町藤井と奈佐路(なさじ)のちょうど境界あたりに鎮座する。
どちらかというと奈佐路集落がある谷筋の出入り口にあるという印象が強い。

須谷神社は東を向いているが、すぐ前は奈佐路川となっていて堤防上から社域に入る形になる。
周辺は田畑になっており、社域は広くはないが倉庫・休憩所・摂社末社がある。
社殿は拝殿と覆屋に入った本殿で構成されている。
延享元年(1744年)の建築とあるが状態は良いようだ。

データが少なく由緒も不明だが八代川沿いの八代地域の国府側(東)からの玄関口にあり重要な役割を果たしていたのかもしれない。

八代地域における国府側の玄関口に鎮座する神社。

注意点

駐車場は無いので注意。

訪問ノート

訪問日 :2021/5/22
交通手段:クルマで訪問
カメラ :α7M3 + FE16-35mm F2.8 GM