275-060_鷹貫神社

比定社:鷹貫神社

式内社コード:275-060
神名帳社名 :鷹貫神社、タカヌキノ
社    格:小
所 在 地 :669-5332 兵庫県豊岡市日高町竹貫字梅谷429
Plus Code  :FQWQ+CV 豊岡市、兵庫県
※Google Mapで上記の Plus code を検索すると所在地が表示されます。

アプローチ&ロケーション

「たかぬきじんじゃ」と読む、地名の竹貫は「たかぬき」と読む。
竹貫集落の北西の山裾に鎮座。
兵庫県道250号藤井上石線より北側の集落の中にあるが見つけにくいところ。
集落の中には参道と呼べる道がなくグネグネしている。
集落外にクルマを停めて徒歩でのアプローチが良い。

訪問しやすさ指数

管理人の独断による訪問しやすさの点数を付けてみました。
管理人の独断による4つの観点、秘境度・交通の至便さ・徒歩でのアプローチ状況・探索の必要性、を点数化しました。
各点数が低ければ容易、高ければ難易度が高くなります。
式内社訪問の際の参考にしていただければ幸いです。

【秘境2】社域がどのような所なのか
5:秘境度MAX、深山幽谷で野生動物に注意レベル
4:秘境度はかなりのモノ、近くに人間がいないレベル
3:かなり自然の中の神社、時々人を見るレベル
2:近くに集落があり、子供が遊んでいるレベル
1:都会の神社、誰もがフラッと入れるレベル

【交通2】交通機関の状況
5:クルマのみ、4WD車等の特殊なクルマでしか行けない険しい場所
4:クルマのみ、普通のクルマで大丈夫だが林道等の条件の厳しい道路
3:クルマのみ、普通のクルマで普通に行ける
2:電車・バス等の公共交通機関はあるが制約が多くクルマのほうがベター
1:電車・バス等の公共交通機関で容易に行ける

【徒歩2】徒歩区間の長さと難易度
5:片道30分以上歩く、坂がきつい、やぶこき必要レベル
4:歩きは20分以内、がっつりトレッキング、危険箇所あり
3:歩きは15分以内、坂や石段があって軽くトレッキング、所によっては滑りやすいとかあり
2:歩きは10分以内、トレッキング要素ありだが容易
1:歩きは5分以内、容易

【探索4】発見難易度
5:何回も訪問しないと分からないレベル
4:周辺をかなり歩き回らないと分からないレベル
3:少々見つけにくいが見つけることができるレベル
2:目印があって比較的容易に見つけることができるレベル
1:目立つのですぐ見つかるレベル

ハイライト

但馬国府に近く周囲に古墳がたくさんあること。

写真

鷹貫神社を正面より望む。神社前に広場があり、ここへ2方向より入ってこれる。
鷹貫神社を正面より望む。神社前に広場があり、ここへ2方向より入ってこれる。
右側(東)を望む。こちらが集落の中からの道となる。集落の中は道が狭いので注意、徒歩でのアプローチが良い。
右側(東)を望む。こちらが集落の中からの道となる。集落の中は道が狭いので注意、徒歩でのアプローチが良い。
左側(西)を望む。県道にクルマを停めて徒歩で上ってくると左手の道から上がってこれる。
左側(西)を望む。県道にクルマを停めて徒歩で上ってくると左手の道から上がってこれる。
社標には式内とある。石組みの上に社殿がある、石組みは江戸時代くらいのものだろうか。
社標には式内とある。石組みの上に社殿がある、石組みは江戸時代くらいのものだろうか。
石段を上り鳥居をくぐると小さな広場がある。正面に社殿。
石段を上り鳥居をくぐると小さな広場がある。正面に社殿。
広場の右側には比較的大きな覆屋付きの摂社末社。
広場の右側には比較的大きな覆屋付きの摂社末社。
広場の左側には摂社末社。
広場の左側には摂社末社。
拝殿より本殿を望む。拝殿はフルオープン形式。
拝殿より本殿を望む。拝殿はフルオープン形式。
拝殿右側より本殿を望む。拝殿と本殿は長めの回廊で繋がっている。
拝殿右側より本殿を望む。拝殿と本殿は長めの回廊で繋がっている。
本殿は切妻で向拝付き。非常に床が高い形式で彫り物組物が施されている。千木は外削ぎの鰹木3本。
本殿は切妻で向拝付き。非常に床が高い形式で彫り物組物が施されている。千木は外削ぎの鰹木3本。
本殿を望む。比較的状態は良いと思う。
本殿を望む。比較的状態は良いと思う。
本殿左奥より拝殿を望む。
本殿左奥より拝殿を望む。
本殿より拝殿を望む。舞殿のような感じ。
本殿より拝殿を望む。舞殿のような感じ。
拝殿前より鳥居を望む。
拝殿前より鳥居を望む。
鳥居前より正面を望む。
鳥居前より正面を望む。

感想

由緒書はないので詳細不明。

「延喜式神社の調査」によると以下のデータが残る(追加修正あり)。

ご祭神は、鷹野姫命。
創立年月は詳らかではない。
明治6年(1873年)村社。
神功皇后の母葛城高額媛は天日矛の孫で、但馬比多詞の女。
高額姫は但馬国に生まれて、大和に移ったと思われる。
但馬に当社鷹貫神社があり、葛城に高額郷がある。

とある。


兵庫県神社庁によると

ご祭神は、鷹野姫命(タカノヒメノミコト)
創立年月不詳なるも祭神鷹野姫命は神功皇后の御生母にましませり。
延喜式の制鷹貫神社と記して小社に列し明治6年(1873年)10月村社に列せらる。

とある。


ご祭神の鷹野姫命(たかのひめのみこと)は、葛城高額比賣命(かずらきのたかぬかひめのみこと)のこと。
多遅摩比多訶と菅竈由良度美の子で、神功皇后の御生母にあたる方だ。
ご祭神からすると、いわゆる天日槍命系の神社だ。

当地の北側200メートルほどには、竹貫古墳群(たかぬきこふんぐん、5世紀後半)・竹貫中世墓(たかぬきちゅうせいぼ、鎌倉~室町)がある。
またすぐ西方には藤井古墳群、さらに西方には大木谷古墳群・耳谷草山古墳群がある地域。
こうしたことから古代より開発が進み、中世までここを本拠地とした勢力があったものと思われるが詳細は不明だ。

兵庫県道250号藤井上石線の広い場所にクルマを駐車しアプローチする。
竹貫集落の中の道は狭くて分かりにくい。
さらに鷹貫神社の参道が現在分からないようになっていて真っ直ぐに行ける道が無い(よくあることだが)。
具体的には集落の中より西へ進むと神社前の広場に出る。
また県道より北へ人家の間を進むと同じく広場に出る。

鷹貫神社は南向きで、広場より1段石積みがあって鳥居と社殿がある。
広場の左右には多くの摂社末社があり、正面に社殿。
社殿はフルオープンな拝殿と覆屋に入ってない本殿で構成されている。
拝殿と本殿の間は比較的長い回廊で繋がっている。

本殿は床下が非常に高い形式、妻入りで向拝が付いている、彫り物が施されていて豪華な作り。
風雪で色褪せているが比較的新しいように思える。
社域には古木は無く全体的に新しいような印象を受けた。

神功皇后御生母の鷹野姫命を祀る天日槍命系神社。

注意点

集落の中の道は極狭小なので注意

訪問ノート

訪問日 :2021/5/22
交通手段:クルマで訪問
カメラ :α7M3 + FE16-35mm F2.8 GM