274-160_(論)穴見郷戸主大生部兵主神社

比定社:(論)穴見郷戸主大生部兵主神社

式内社コード:274-160
神名帳社名 :大生部兵主神社、オホフヘ-
社    格:小
所 在 地 :668-0823 兵庫県豊岡市三宅47
Plus Code  :GVJ7+6G 豊岡市、兵庫県
※Google Mapで上記の Plus code を検索すると所在地が表示されます。

アプローチ&ロケーション

あなみさとへぬしおおうべひょうずじんじゃと読む。
三宅集落の中の西の中腹に鎮座。
京都府道・兵庫県道703号永留豊岡線沿いに大きな社標が立っているので分かりやすい。
駐車場は無いので注意。

訪問しやすさ指数

管理人の独断による訪問しやすさの点数を付けてみました。
管理人の独断による4つの観点、秘境度・交通の至便さ・徒歩でのアプローチ状況・探索の必要性、を点数化しました。
各点数が低ければ容易、高ければ難易度が高くなります。
式内社訪問の際の参考にしていただければ幸いです。

【秘境3】社域がどのような所なのか
5:秘境度MAX、深山幽谷で野生動物に注意レベル
4:秘境度はかなりのモノ、近くに人間がいないレベル
3:かなり自然の中の神社、時々人を見るレベル
2:近くに集落があり、子供が遊んでいるレベル
1:都会の神社、誰もがフラッと入れるレベル

【交通3】交通機関の状況
5:クルマのみ、4WD車等の特殊なクルマでしか行けない険しい場所
4:クルマのみ、普通のクルマで大丈夫だが林道等の条件の厳しい道路
3:クルマのみ、普通のクルマで普通に行ける
2:電車・バス等の公共交通機関はあるが制約が多くクルマのほうがベター
1:電車・バス等の公共交通機関で容易に行ける

【徒歩3】徒歩区間の長さと難易度
5:片道30分以上歩く、坂がきつい、やぶこき必要レベル
4:歩きは20分以内、がっつりトレッキング、危険箇所あり
3:歩きは15分以内、坂や石段があって軽くトレッキング、所によっては滑りやすいとかあり
2:歩きは10分以内、トレッキング要素ありだが容易
1:歩きは5分以内、容易

【探索2】発見難易度
5:何回も訪問しないと分からないレベル
4:周辺をかなり歩き回らないと分からないレベル
3:少々見つけにくいが見つけることができるレベル
2:目印があって比較的容易に見つけることができるレベル
1:目立つのですぐ見つかるレベル

ハイライト

奥野の大生部兵主神社との関係。

写真

穴見郷戸主大生部兵主神社を正面より望む。
穴見郷戸主大生部兵主神社を正面より望む。
右側(北)を望む。右の道が京都府道・兵庫県道703号永留豊岡線、左の道は集落の中を通る旧道。こちらは久美浜方面。クルマは周辺の邪魔にならないところに駐車させていただいた。
右側(北)を望む。右の道が京都府道・兵庫県道703号永留豊岡線、左の道は集落の中を通る旧道。こちらは久美浜方面。クルマは周辺の邪魔にならないところに駐車させていただいた。
正面(東)を望む。周辺は田畑・人家・山林といったところ。
正面(東)を望む。周辺は田畑・人家・山林といったところ。
左側(南)を望む。三宅集落の外れにある。この方向の500メートル先に田道間守命をご祭神とする「菓祖 中嶋神社」がある。
左側(南)を望む。三宅集落の外れにある。この方向の500メートル先に田道間守命をご祭神とする「菓祖 中嶋神社」がある。
参道はきれいに草が刈られていて手入れが行き届いている。もし草が刈ってなかったらヤブコキしなければならない。
参道はきれいに草が刈られていて手入れが行き届いている。もし草が刈ってなかったらヤブコキしなければならない。
鳥居を望む。貫の部分に亀裂が入り木材で補強、それを支えるために支柱もある。素早く通り抜けよう。
鳥居を望む。貫の部分に亀裂が入り木材で補強、それを支えるために支柱もある。素早く通り抜けよう。
鳥居をくぐると1段上がって割拝殿がある。石段が草で埋もれている。
鳥居をくぐると1段上がって割拝殿がある。石段が草で埋もれている。
割拝殿にしては簡素すぎる建物。休憩所のようなものかもしれない。
割拝殿にしては簡素すぎる建物。休憩所のようなものかもしれない。
割拝殿を抜けるとさらに石段。石段は崩れてはいないが苔むして滑りやすいので注意。周辺の木々は大きくない。
割拝殿を抜けるとさらに石段。石段は崩れてはいないが苔むして滑りやすいので注意。周辺の木々は大きくない。
石段を登ると覆屋に入った本殿が見えてくる。
石段を登ると覆屋に入った本殿が見えてくる。
覆屋に入った本殿を正面より望む。つっかえ棒がある、台風対策だろうか。石積みが雑だ。
覆屋に入った本殿を正面より望む。つっかえ棒がある、台風対策だろうか。石積みが雑だ。
覆屋に入った本殿の右側を望む。瓦の葺き替えをしたようだ。クルマで入れないので保守が大変そうだ、頭が下がる思い。
覆屋に入った本殿の右側を望む。瓦の葺き替えをしたようだ。クルマで入れないので保守が大変そうだ、頭が下がる思い。
覆屋に入った本殿の左側を望む。こちらは何もない。
覆屋に入った本殿の左側を望む。こちらは何もない。
覆屋に入った本殿を右側より望む。
覆屋に入った本殿を右側より望む。
覆屋に入った本殿を左側より望む。やはり周辺の木々は大きくない。
覆屋に入った本殿を左側より望む。やはり周辺の木々は大きくない。
扁額には、式内・大生部兵主神社とある。
扁額には、式内・大生部兵主神社とある。
覆屋の内部を望む。
覆屋の内部を望む。
覆屋に入った本殿の左奥より正面を望む。
覆屋に入った本殿の左奥より正面を望む。
石灯籠は意外と新しく明治十六年とある。
石灯籠は意外と新しく明治十六年とある。
石段を望む。石段自体の状態は悪くはない。苔むしているので滑らないように注意してほしい。
石段を望む。石段自体の状態は悪くはない。苔むしているので滑らないように注意してほしい。
割拝殿より鳥居を望む。
割拝殿より鳥居を望む。
参道より鳥居を望む。放っておくと草茫々なので、こうして訪問できるのも感謝であります。
参道より鳥居を望む。放っておくと草茫々なので、こうして訪問できるのも感謝であります。

感想

由緒書はないので詳細不明。

「延喜式神社の調査」にもデータは無い。
天日槍の5世孫とされる田地間守(常世の国から「香菓」持ち帰った説話で有名)を祖先とあおいだのが三宅連であるが、その故地とみなされる旧・穴見郷三宅村に鎮座するのがこの神社である。
とある。

延喜式神名帳の但馬国・出石郡の「大生部兵主神社」の論社4つのうちの1つ。
全く情報がない神社。
一説には、ご祭神は、大己貴命とされるが不明。

三宅連が田地間守を祖先とあおぎ祀ったという説もあるようだ。
南にわずか500メートルほどの場所に中嶋神社があり田道間守を祀っている。
なにか関係があるのだろうか不明だ。

兵主神との関係も不明だ。

さらに、奥野の大生部兵主神社にある社標には「穴見郷戸主大生部兵主神社」とあり、当社との関係がどのようなものだったのか不明だ。

不明だらけだ…、だから面白いとも言えるが。

穴見郷戸主大生部兵主神社の入り口は、京都府道・兵庫県道703号永留豊岡線から見える小高いところにある。
大きな社標と石灯籠の残欠(言い方が適当かどうかは分からないが)がある。
あぜ道のような参道があるが、キチンと草刈りされていて頭の下がる思いだ。

全体的にかなりくたびれ感がある。
鳥居は貫の部分にヒビが入り木材で補強されている、要注意だ。

鳥居をくぐると1段上がって割拝殿がある。
割拝殿はキチンと作られたものではなく、臨時に作られたような簡易なものだ。
割拝殿を通って、これまたくたびれた石段があり、崩れはしていないが苔むしているので注意が必要だ。
石段はキッチリと作られている。

石段を登りきると小さな社殿がある、覆屋と本殿のみのシンプルな構成だ。
見るからに石積みが乱雑で丁寧な仕事には見えない。
覆屋自体はしっかり作られているが倒壊防止用のつっかえ棒がある。
中の本殿も小さく古いものではない。

思うに、近世ではかなり荒廃していたのではないだろうか。
それを、なんとか修復したという感じのように見受けられる。
由緒等が判明し、かつての姿が想像できるようになれば良いと思う。

注意点

ヒビの入った鳥居に注意。
滑りやすい石段に注意。

訪問ノート

訪問日 :2021/7/3
交通手段:クルマで訪問
カメラ :α7M3 + FE16-35mm F2.8 GM

各種式内社データへのリンク

御祭神等の詳細データは以下をご参照ください。

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