比定社:(論)伊福部神社
式内社コード:274-150
神名帳社名 :大生部兵主神社、オホフヘ-
社 格:小
所 在 地 :668-0254 兵庫県豊岡市出石町中809
Plus Code :FV27+J5 豊岡市、兵庫県
※Google Mapで上記の Plus code を検索すると所在地が表示されます。
アプローチ&ロケーション
いふくべじんじゃと読む。
中村集落の東の端の山裾に鎮座。
兵庫県道10号朝来出石線沿いにあり前には斉藤隆夫記念館静思堂がある。
非常に見つけやすい場所。
記念館の駐車場が利用できる。
訪問しやすさ指数
管理人の独断による訪問しやすさの点数を付けてみました。
管理人の独断による4つの観点、秘境度・交通の至便さ・徒歩でのアプローチ状況・探索の必要性、を点数化しました。
各点数が低ければ容易、高ければ難易度が高くなります。
式内社訪問の際の参考にしていただければ幸いです。
【秘境2】社域がどのような所なのか
5:秘境度MAX、深山幽谷で野生動物に注意レベル
4:秘境度はかなりのモノ、近くに人間がいないレベル
3:かなり自然の中の神社、時々人を見るレベル
2:近くに集落があり、子供が遊んでいるレベル
1:都会の神社、誰もがフラッと入れるレベル
【交通3】交通機関の状況
5:クルマのみ、4WD車等の特殊なクルマでしか行けない険しい場所
4:クルマのみ、普通のクルマで大丈夫だが林道等の条件の厳しい道路
3:クルマのみ、普通のクルマで普通に行ける
2:電車・バス等の公共交通機関はあるが制約が多くクルマのほうがベター
1:電車・バス等の公共交通機関で容易に行ける
【徒歩1】徒歩区間の長さと難易度
5:片道30分以上歩く、坂がきつい、やぶこき必要レベル
4:歩きは20分以内、がっつりトレッキング、危険箇所あり
3:歩きは15分以内、坂や石段があって軽くトレッキング、所によっては滑りやすいとかあり
2:歩きは10分以内、トレッキング要素ありだが容易
1:歩きは5分以内、容易
【探索2】発見難易度
5:何回も訪問しないと分からないレベル
4:周辺をかなり歩き回らないと分からないレベル
3:少々見つけにくいが見つけることができるレベル
2:目印があって比較的容易に見つけることができるレベル
1:目立つのですぐ見つかるレベル
ハイライト
道路の反対側にある半分生け垣に埋もれた鳥居。
本殿の中井清次良正用による見事な彫り物。
写真
感想
神社謹製の由緒書は2箇所にあるが判別不能。
「延喜式神社の調査」によると以下のデータが残る。
ご祭神は、素盞嗚尊、(配祀)天香山命・伊福部宿袮命。
天平19年(747年)創祀。
天正4年(1576年)出石領主山名家より田畑三町歩寄進。
天保10年(1839年)社殿炎上。
安政2年(1855年)造営。
明治6年(1873年)村社。
大正10年(1921年)郷社。
とある。
由緒書は拝殿にかかっているのだが、風雪で薄くなり、ほぼ読めないのが残念。
読めるようにしてほしい。
延喜式神名帳の但馬国・出石郡の「大生部兵主神社」の論社4つのうちの1つ。
創建に関しては次の2つのお話が伝わっている。
天平19年、伊福部連が祖神である天香山命を祀った。
また、天日槍命の現御身を弘原の榎見の五師という地に隠し祀ったことにより五師宮と称したが、後に伊福部に遷し祀られた。
兵庫県道10号朝来出石線沿いに鳥居があり見つけやすい。
まず最初にビックリするのが、道路の反対側に鳥居が生け垣に埋もれて立っていることだ。
想像するに、かつて参道が真っ直ぐ続いていて、その途中に鳥居があったのだろう。
それが道路整備によりこんなことになってしまったんじゃなかろうか、珍しい。
社域は古木も多く緑豊か、でも苔むしているというタイプではない。
きれいに保たれており気持ちよく参拝できる。
社殿は大きく立派なもの、特に拝殿は非常に大きく、拝殿+幣殿+神饌所という感じだろうか。
本殿は安政2年(1855年)の建築とある、少々色あせてしまっているが状態は良い。
特に本殿の彫り物が精緻で素晴らしい、中井清次良正用によるもので一見の価値がある。
祭事としては、諸杉神社・石部神社・伊福部神社の氏子による「出石だんじり祭り」が有名。
また、伊福部神社の奥にある愛宕神社は、天保10年(1839年)の火災の後に山城の愛宕神社を勧請、「愛宕火祭」が有名。
長く残してほしい神社。
注意点
特になし。
訪問ノート
訪問日 :2018/7/15
交通手段:クルマで訪問
カメラ :DMC-TZ60
各種式内社データへのリンク
御祭神等の詳細データは以下をご参照ください。