266-020_阿毘地神社

比定社:阿毘地神社

式内社コード:266-020
神名帳社名 :阿比地神社、アヒチノ
社    格:小
所 在 地 :620-0802 京都府福知山市興567
Plus Code  :853P+CJ 福知山市、京都府
※Google Mapで上記の Plus code を検索すると所在地が表示されます。

アプローチ&ロケーション

「あびちじんじゃ」と読む、地名の興は「おき」。
興集落の東の外れの平地に鎮座。
京都府道8号福知山綾部線からはJR山陰本線越しにこんもりとした社叢が見えるので見つけやすい。
神社のすぐ南にJR山陰本線の踏切があるが非常に狭く危険だ、ひとつ東側の踏切からアプローチが良い。
神社前に駐車可能。

訪問しやすさ指数

管理人の独断による訪問しやすさの点数を付けてみました。
管理人の独断による4つの観点、秘境度・交通の至便さ・徒歩でのアプローチ状況・探索の必要性、を点数化しました。
各点数が低ければ容易、高ければ難易度が高くなります。
式内社訪問の際の参考にしていただければ幸いです。

【秘境2】社域がどのような所なのか
5:秘境度MAX、深山幽谷で野生動物に注意レベル
4:秘境度はかなりのモノ、近くに人間がいないレベル
3:かなり自然の中の神社、時々人を見るレベル
2:近くに集落があり、子供が遊んでいるレベル
1:都会の神社、誰もがフラッと入れるレベル

【交通2】交通機関の状況
5:クルマのみ、4WD車等の特殊なクルマでしか行けない険しい場所
4:クルマのみ、普通のクルマで大丈夫だが林道等の条件の厳しい道路
3:クルマのみ、普通のクルマで普通に行ける
2:電車・バス等の公共交通機関はあるが制約が多くクルマのほうがベター
1:電車・バス等の公共交通機関で容易に行ける

【徒歩1】徒歩区間の長さと難易度
5:片道30分以上歩く、坂がきつい、やぶこき必要レベル
4:歩きは20分以内、がっつりトレッキング、危険箇所あり
3:歩きは15分以内、坂や石段があって軽くトレッキング、所によっては滑りやすいとかあり
2:歩きは10分以内、トレッキング要素ありだが容易
1:歩きは5分以内、容易

【探索3】発見難易度
5:何回も訪問しないと分からないレベル
4:周辺をかなり歩き回らないと分からないレベル
3:少々見つけにくいが見つけることができるレベル
2:目印があって比較的容易に見つけることができるレベル
1:目立つのですぐ見つかるレベル

ハイライト

本殿の立派な彫り物。

写真

阿毘地神社を正面より望む。神社自体は東を向いている。
阿毘地神社を正面より望む。神社自体は東を向いている。
右側(北)を望む。周辺は田畑が広がる。クルマは神社前に駐車可能。
右側(北)を望む。周辺は田畑が広がる。クルマは神社前に駐車可能。
正面(東)を望む。見えているのは舞鶴若狭自動車道。
正面(東)を望む。見えているのは舞鶴若狭自動車道。
左(南)を望む。すぐ脇にJR山陰本線が走っている、その向こうは京都府道8号福知山綾部線。すぐ横の踏切は道幅が非常に狭くて危険、ひとつ東側の踏切より回り込むのが良い。
左(南)を望む。すぐ脇にJR山陰本線が走っている、その向こうは京都府道8号福知山綾部線。すぐ横の踏切は道幅が非常に狭くて危険、ひとつ東側の踏切より回り込むのが良い。
鳥居を望む。社域はフラットで古木も多く鎮守の森の雰囲気がたっぷり。
鳥居を望む。社域はフラットで古木も多く鎮守の森の雰囲気がたっぷり。
鳥居脇の社標には式内とある。
鳥居脇の社標には式内とある。
鳥居をくぐると真っ直ぐ参道が伸びている。ちょうど正月明けだったのでお飾りがある。
鳥居をくぐると真っ直ぐ参道が伸びている。ちょうど正月明けだったのでお飾りがある。
鳥居脇の手水鉢。船の形をしている。
鳥居脇の手水鉢。船の形をしている。
参道を進むと広場。
参道を進むと広場。
広場の右手には集会所のような建物。
広場の右手には集会所のような建物。
広場の左手には蔵。
広場の左手には蔵。
社殿は拝殿と本殿の構成。古い石灯籠が多数ある。拝殿の屋根には橘のご神紋。
社殿は拝殿と本殿の構成。古い石灯籠が多数ある。拝殿の屋根には橘のご神紋。
拝殿を右側より望む。
拝殿を右側より望む。
拝殿内部を望む。扁額には拝殿内部には阿毘地大神とある。
拝殿内部を望む。扁額には拝殿内部には阿毘地大神とある。
拝殿と本殿を右側より望む。
拝殿と本殿を右側より望む。
本殿の彫り物がチラッと見える。素晴らしい彫り物が施されているのが分かる。
本殿の彫り物がチラッと見える。素晴らしい彫り物が施されているのが分かる。
本殿を右側より望む。良い状態のように見える。
本殿を右側より望む。本殿を右側より望む。良い状態のように見える。
本殿を右後ろより望む。石垣がカチッとしている。
本殿を右後ろより望む。石垣がカチッとしている。
本殿左後ろより拝殿を望む。
本殿左後ろより拝殿を望む。
本殿を左側より望む。本殿がよく見えないのが残念。
本殿を左側より望む。本殿がよく見えないのが残念。
石灯籠には文化年間とある。
石灯籠には文化年間とある。
拝殿より鳥居を望む。非常にきれいに保たれていて気持ち良く参拝できる。
拝殿より鳥居を望む。非常にきれいに保たれていて気持ち良く参拝できる。
鳥居を望む。
鳥居を望む。
西側にも神社入り口があり鳥居がある。
西側にも神社入り口があり鳥居がある。

感想

由緒書はないので詳細不明。

「延喜式神社の調査」によると以下のデータが残る。

ご祭神は、大日霊貴命、次の説もあるようだ。
 『神名帳考証』、火明命。
 『日本地理志料』、称阿利袁知明神。
宝亀年間(770~781年)創建。
江戸時代までは「天日大明神」「天目大明神」と呼ばれていた。
最初は今の社地からほぼ700m東南の補陀落山觀音寺附近の台地に祀られたものと想定される。
この地は清水が湧出し、觀音寺村はそこに成立したが、戸口が増加して、やがて西方に出戸するようになり、枝村が成立して興村となつた。
觀音寺村に産土神が祀られて来たが、新たに興村が発逹すると、産土神は、本枝両村を守護するために、又両村民が産土神を敬仰し奉祀するために最も都合のよいところ、すなはち両村の中間の地点に移して祀られるようになつたものか。

とある。

周囲はほぼ田畑で、興集落の東の端、観音寺集落集落の西、ちょうど真ん中あたりに位置する。
延喜式神名帳では「アヒチ」、現在は「あびち」と発音するがあまり聞いたことのない音で珍しい。
どういう由緒があるのか気になるところだ。

周辺は農地で高い建物が無い平地、そのなかにそこだけこんもりと社叢がある。
木々はそれほど大きいものはないので比較的最近(江戸時代?)に遷座したのかもしれない(個人的見解です)。

社殿は拝殿と本殿で構成されていて本殿は覆屋には入っていない。
両方とも比較的新しいようで状態は良い。
本殿にはなかなか見事な彫り物が施されているのだが、よく見えないのが残念。

正月明けの訪問ということもあって飾り付けがされており地域の尊崇が厚いことが伺える。

注意点

特になし。

訪問ノート

訪問日 :2022/1/9
交通手段:クルマで訪問
カメラ :α7M3 + FE16-35mm F2.8 GM