273-050_屋岡神社

比定社:屋岡神社

式内社コード:273-050
神名帳社名:屋岡神社、ヤヲカノ
社格:小
所在地:667-0021 兵庫県養父市八鹿町八鹿1513
plus code:CQ39+76 養父市、兵庫県
※Google Mapで上記の Plus codeを検索すると表示されます。

アプローチ&ロケーション

養父市役所の南150メートルほどの街中に鎮座。
表通りから入ると道は非常に狭いので駐車してから徒歩でのアプローチが良い。
社殿は南向き、神社入り口は東へ向いている。
駐車場は無いので注意。
東へ800メートルほどに和奈美神社がある。

ハイライト

古い地名と由緒の関係。

写真

屋岡神社を正面より望む。
屋岡神社を正面より望む。
右側(北)を望む。煉瓦色の屋根の建物は養父市子育て・移住サポートセンター、その向こうに養父市役所がある。
右側(北)を望む。煉瓦色の屋根の建物は養父市子育て・移住サポートセンター、その向こうに養父市役所がある。
正面(東)を望む。左の空き地は養父市子育て・移住サポートセンターの運動場だと思う。前に但馬六十六地蔵第33番礼所がある。
正面(東)を望む。左の空き地は養父市子育て・移住サポートセンターの運動場だと思う。前に但馬六十六地蔵第33番礼所がある。
左側(南)を望む。向こうに兵庫県道6号養父宍粟線が走っている。
左側(南)を望む。向こうに兵庫県道6号養父宍粟線が走っている。
神社にある由緒書。ご祭神は天照皇太神、応神天皇。かつては口の宮と呼ばれ奥の宮もあったという。天子の地名は神功皇后の御生誕地であると書いてある。
神社にある由緒書。ご祭神は天照皇太神、応神天皇。かつては口の宮と呼ばれ奥の宮もあったという。天子の地名は神功皇后の御生誕地であると書いてある。
鳥居をくぐり右方向を向くと拝殿がある。古木が残っておりココだけ緑の空間。
鳥居をくぐり右方向を向くと拝殿がある。古木が残っておりココだけ緑の空間。
拝殿を正面より望む。カチッとした石垣が組んである。右手の石垣は丸い石で組んである。
拝殿を正面より望む。カチッとした石垣が組んである。右手の石垣は丸い石で組んである。
手水鉢。
手水鉢。
拝殿はフルオープンの形式。寒い地方では珍しい。
拝殿はフルオープンの形式。寒い地方では珍しい。
拝殿の扁額には屋岡神社とある。回廊で本殿とい繋がっている。
拝殿の扁額には屋岡神社とある。回廊で本殿とい繋がっている。
覆屋に入った本殿を右側より望む。
覆屋に入った本殿を右側より望む。
本殿の右後ろを望む。すぐ向こうは人家。
本殿の右後ろを望む。すぐ向こうは人家。
本殿左側の摂社末社を望む。すぐ後ろは駐車場。
本殿左側の摂社末社を望む。すぐ後ろは駐車場。
拝殿より広場を望む。拝殿の反対側には倉庫のような建物がある。
拝殿より広場を望む。拝殿の反対側には倉庫のような建物がある。
拝殿の左手より鳥居を望む。
拝殿の左手より鳥居を望む。

感想

神社にある由緒書によると

式内屋岡神社
祭神、天照皇太神、応神天皇
由緒、上古この辺一帯は「屋岡の里」と呼ばれていた。人皇第九代開化天皇の王子日子座王の曾孫船穂足尼命(フナホタルネノミコト)が第十三代成務天皇の御代に但馬の国造として来り、現在の天子の地に館を構えた。船穂足尼命の孫の息長帯比賣命(オキナガタラシヒメ)は第十四代仲哀天皇の皇后となり、英武の氣性をもって国威を海外に発揚し神功皇后を崇められた。女丈夫であり、応神天皇(誉田別命)の母君でもある。天子の地名はこの偉大な神功皇后の御生誕地に因み名付けられたと言はれます。その後人々は神霊への敬慕と加護の願いをこめて域内の西方に宮居を造営し、天照皇太神と応神天皇の神霊を合祀し、是を口の宮と言いその内苑は今の神域を中心に広大な境内に石垣をめぐらした神聖な神域で外苑を隔て馬場があり、今も馬場の地名が残ってゐるが、再三の洪水で宮居も流され今は原形の面影もなし。又西方の壱部の金ヶ平には仲哀天皇と神功皇后の神霊を合祀した奥の宮を建立し、兩宮を通稱して式内屋岡神社と称した。然し奥の宮は中世に御神体は移転、宮居は廃棄され今日に至る。
摂社 八柱神社、稲荷神社、絹巻神社、抱見天王

※補足:開化天皇、BC157~BC98年、諸説あります
※補足:成務天皇、131~190年、諸説あります
※補足:仲哀天皇、192~200年、諸説あります
※補足:応神天皇、270~310年、諸説あります

とある

ちなみに、由緒書に出てくる「天子」という地名は、すぐ南にある兵庫県道6号養父宍粟線の天子(あまご)交差点に名前を残している、「馬場」という地名は不明。
また、神功皇后の生誕地が「天子」であるということが書かれている。
神功皇后の存在自体が実在したのか架空の人物なのか分からないので、今後の研究により明らかになっていくだろうと思う。

屋岡神社は八鹿町の中心部に鎮座しているが裏手に位置している。
養父市役所・八鹿文化会館の南のブロック、養父市子育て・移住サポートセンターの西のブロックにある。
すぐ前には但馬六十六地蔵第33番礼所があるので目印になる。

東へ800メートルほどに和奈美神社があり、和那美の水門の故事のお話が残っている。

神社入り口の鳥居は東向き、社殿は南向きとなっており、前に養父市子育て・移住サポートセンターの運動場が広がっている。
社域は小さいが古木が何本かあり街中ではココだけ緑が目立つ。

社殿は新しいようできれいな状態、フルオープンの拝殿と覆屋に入った本殿で構成されている。
石垣が自然石のものと、キチンと組み合わされた部分があり、それぞれ作られた年代が異なるのだろう。
奉納された石灯籠等も多く尊崇が厚いことが伺える。

きれいに保たれており気持ち良く参拝できる。

注意点

周辺道路狭く、駐車場は無いので注意。

訪問ノート

訪問日:2020/5/18
交通手段:クルマで訪問
カメラ:EOS80D + TAMRON 10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD B023