比定社:(論)伊由神社
式内社コード:272-070
神名帳社名:伊由神社、イユノ
社格:小
所在地:679-3421 兵庫県朝来市伊由市場243-1
plus code:7R79+7R 朝来市、兵庫県
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アプローチ&ロケーション
「いゆじんじゃ」と読む、地名の伊由市場は「いゆういちば」と読む。
伊由市場集落の東の端の山裾に鎮座。
国道312号線の伊由市場交差点を東に入り350メートルほど走ると右手に鳥居が見えるので分かりやすい場所にある。
周囲は田畑・人家・山林となっている。
駐車場は無いので注意。
ハイライト
延喜式神名帳・山陰道・但馬国・朝来郡の「伊由神社」の論社3社の位置関係。
写真
感想
由緒書はないので詳細不明。
資料の少ない神社。
ご祭神は、少彦名命あるいは稚産霊命(わくむすびのみこと)(諸説あります)。
江戸時代までは大森大明神と呼ばれていたようだ。
延喜式神名帳・山陰道・但馬国・朝来郡の「伊由神社」の論社3社のひとつ。
論社の小手巻社(小田巻神社)は東へ2.2kmほどの街道沿いにある。
同じく論社の青倉神社は東へ6.5kmほどの山中にある。
いずれにしても「伊由神社」の論社3社は伊由市場より東へ入った地域にあることになる。
但馬道(現在の国道312号線)は播磨と但馬を結ぶ重要な街道であり多くの人々が往来していたことだろう。
当地は北側には朝来山(朝来郡の語源?)、東へ向かうと伊由峠を経由して山東町と通じている。
伊由峠あたりで何かの鉱物が産出していたのかもしれない。
さらに、9kmほど北側には山陰道が通っている。
また、南に12kmほどの場所には大同2年(807年)に最初に銀が発見されたと伝わる生野銀山がある。
西へ向かうと養父とも街道が通じていた。
現在の感覚では不便な場所だが、古代ではかなりの交通の要衝であったと思われる。
そこに市場(伊由市場)が立つということは自然なことだと思われる。
社域は小さく、社殿も覆屋に入った本殿のみでごくシンプルな構成。
本殿前に少し盛り上がっているのが土俵だと思われる、この地域(朝来郡)は相撲が非常に盛んだったようだ。
社域の木々を見る限り古木はほとんど無く、比較的新しいのではないかと想像する(個人的見解です)。
社域は非常に綺麗に保たれており地域の尊崇が厚いことが伺える。
注意点
駐車場は無いので注意。
訪問ノート
訪問日:2019/6/29
交通手段:クルマで訪問
カメラ:RX100M3
各種式内社データへのリンク
御祭神等の詳細データは以下をご参照ください。