271-090_丸田神社

比定社:丸田神社

式内社コード:271-090
神名帳社名:丸田神社、マロタノ
社格:小
所在地:629-3442 京都府京丹後市久美浜町甲山1313
plus code:JW58+85 京丹後市、京都府
※Google Mapで上記の Plus codeを検索すると表示されます。

アプローチ&ロケーション

兜山(かぶとやま)の南の山裾に鎮座。
南から行くと国道178号線の川上谷川を越え150メートルほどで小さな橋を渡ってすぐに西(左)へ入る。
まっすぐ川沿いに進むと社標が見えてくる。
手前の社標の場所に駐車スペースがある。

ハイライト

苔むした美しい社域。

写真

丸田神社を正面より望む。
丸田神社を正面より望む。
右側(東)を望む。こちらは国道178号線の方向。国道178号線より入ってくると神社の手前にも社標があり駐車スペースがある。
右側(東)を望む。こちらは国道178号線の方向。国道178号線より入ってくると神社の手前にも社標があり駐車スペースがある。
正面(南)を望む。正面は水路になっていて様々な船が係留されている。すぐに久美浜湾に出ていけるという立地。
正面(南)を望む。正面は水路になっていて様々な船が係留されている。すぐに久美浜湾に出ていけるという立地。
左側(西)を望む。神社前の道は続いており奥に人家がある。クルマを駐車して道路を塞がないように。
左側(西)を望む。神社前の道は続いており奥に人家がある。クルマを駐車して道路を塞がないように。
鳥居の左脇にある手水舎。
鳥居の左脇にある手水舎。
久美浜町教育委員会謹製の由緒書。ご祭神は宇氣母智命とあり、当社は甲山頂上の熊野神社の里宮だとある。
久美浜町教育委員会謹製の由緒書。ご祭神は宇氣母智命とあり、当社は甲山頂上の熊野神社の里宮だとある。
社標には式内・村社とある。
社標には式内・村社とある。
濃い社叢の中を苔むした石段が続いている。
濃い社叢の中を苔むした石段が続いている。
なかなか雰囲気の良い石段。ところどころ滑るので注意が必要だ。
なかなか雰囲気の良い石段。ところどころ滑るので注意が必要だ。
あちこちにカニがいる。水辺が近いからだろうか。
あちこちにカニがいる。水辺が近いからだろうか。
石段は何度か曲がりながら登っていく。
石段は何度か曲がりながら登っていく。
石段の終わりには山門があり、その向こうに拝殿が見えてくる。いかにも古社という感じ。
石段の終わりには山門があり、その向こうに拝殿が見えてくる。いかにも古社という感じ。
山門より拝殿を望む。
山門より拝殿を望む。
山門をくぐりさらに石段を登ると拝殿。拝殿前も苔むしていてたまらない。
山門をくぐりさらに石段を登ると拝殿。拝殿前も苔むしていてたまらない。
拝殿を望む。扉はガラス張りだ。
拝殿を望む。扉はガラス張りだ。
拝殿内部を望む。扁額には丸田神社とある。本殿は小振りだが豪華な彫り物が施されているのが見て取れる。
拝殿内部を望む。扁額には丸田神社とある。本殿は小振りだが豪華な彫り物が施されているのが見て取れる。
拝殿うしろの覆屋に入った本殿を右側より望む。右手に摂社末社ひとつ。
拝殿うしろの覆屋に入った本殿を右側より望む。右手に摂社末社ひとつ。
本殿の後ろ側は削られた山肌となっていて赤くなっている。鉄か丹砂かは不明だが鉱物が採れていたのだろうか。
本殿の後ろ側は削られた山肌となっていて赤くなっている。鉄か丹砂かは不明だが鉱物が採れていたのだろうか。
本殿左側より拝殿を望む。こちら側にも摂社末社がひとつ。
本殿左側より拝殿を望む。こちら側にも摂社末社がひとつ。
拝殿左奥から望む。
拝殿左奥から望む。
拝殿より山門を望む。苔むし具合がたまらない、非常に良い雰囲気。
拝殿より山門を望む。苔むし具合がたまらない、非常に良い雰囲気。
山門より石段を望む。古木が多く素晴らしい社叢、チラッと見える石灯籠も素敵。
山門より石段を望む。古木が多く素晴らしい社叢、チラッと見える石灯籠も素敵。
石段の参道より鳥居を望む。
石段の参道より鳥居を望む。

感想

久美浜町教育委員会謹製の由緒書によると

式内社 丸田神社 大字甲山小字亀石
祭神 宇氣母智命(豊受)
由緒 当神社の創立は古く垂仁朝の時川上麻須の勤勧請による。当社は神体山甲山(かぶとやま)山上の式内社熊野神社(奥宮)の里宮として大膳職(食物)の神を祀ったもので、式内社中丸田神社と言うは当社のみである境内社には蛭児神社が祀られている。当社は背後に甲山の磐座(いわくら)(人喰岩)を拝し全面の鳥居灯籠参道は海(現在は川)に向かって造られている。神社と磐座との中間に古代祭祀遺蹟があり正面の対岸には矢田神社の御旅所拝岩(おがみいわ)がある。尚甲山(こうやま、兜山)は神山の転訛であり亀石(かめいし)は神石(かみいし、人喰岩)の転訛と言われる。
久美浜町教育委員会
久美浜町文化財保護委員会

とある
※備考:垂仁天皇の時代、BC29年~70年、諸説あります

古代、当地は今よりも海面が高かった、ひょっとしたら甲山はぐるっと海に囲まれていたのではないだろうか。
そのころは網野も潟湖だったし、竹野川流域は峰山や大宮あたりまで海水が入っていたようだ。
甲山は現代で言うと琵琶湖の竹生島のような感じに近かったのだろうか。

丸田神社は甲山(かぶとやま)頂上に鎮座する熊野神社の里宮にあたり人喰岩を拝している。
だけど丸田神社を訪ねた当日は時間切れで(体力的な問題…)で熊野神社と人喰岩に行けてないのが残念だ。
近いうちに再度訪問してみたいと思っている。

丸田神社は甲山の山裾にあり水辺が近い、すぐ前が水路になっていて久美浜湾に出れるようになっている。
鳥居をくぐると苔むした石段を登っていくのだが苔好き古社好きにはたまらない。
ほどよく苔むした石段が続く、水辺が近いからかカニがいたるところにいるので踏まないように注意が必要だ。
石段は苔むしているが、ところにより滑りやすいので注意が必要。

石段を登りきると山門があり、これまた苔むした社域だ。
拝殿と本殿は比較的新しいようで状態は非常に良い。
本殿後ろの山肌が赤いのが気になった。
鉄が採れるのか、それとも丹砂が採れるのかは分からないが、当社がここに鎮座するひとつの理由かもしれない。

社域は程よく手入れされ気持ち良く参拝できる。
苔むした古社を味わうにはもってこいだ。

注意点

まだ奥に人家があるので駐車の際に道をふさいではいけない。
苔むした石段が場所により滑りやすいので注意。

訪問ノート

訪問日:2021/5/16
交通手段:クルマで訪問
カメラ:α7M3 + FE16-35mm F2.8 GM

各種式内社データへのリンク

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