比定社:(論)矢田八幡神社
式内社コード:271-080
神名帳社名:矢田神社、ヤタノ
社格:小
所在地:629-3562 京都府京丹後市久美浜町佐野864
plus code:HXJF+3H 京丹後市、京都府
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アプローチ&ロケーション
佐野集落の北の端の山の中腹に鎮座。
国道312号の小桑口交差点に面して神社への参道入口(南側)があるので分かりやすい。
神社のメインの入り口は南側の国道側となるが東側にも入口がある。
南と東の入り口には両方とも獣よけのフェンスがあるので開けたら閉めること。
駐車場は無いので注意。
ハイライト
良い雰囲気の長い石段。
写真
感想
由緒書がないので詳細は不明。
延喜式神名帳の山陰道・丹後国・熊野郡「矢田神社」の論社2社のひとつ。
ご祭神は、応神天皇・神功皇后・武諸隅命、配祀として孝元天皇・内色姫命。
崇神天皇10年(BC88年、諸説あります)四道将軍のひとり丹波道主命により創建と伝わる。
丹波道主命は山陰地方平定のため丹後国の比治の真名井に館を構え、平定祈願のため矢田部の部民(物部)に祖神を祭祀させたのが当社の起源と言われている。
当初のご祭神は饒速日命・孝元天皇・その皇后の内色姫命であった。
奈良時代に物部氏が亡び、蘇我氏の残党探索を恐れ、矢田部一族は宇佐八幡を勧請して社名を矢田八幡と改めた。
その後、建武(1334~1336年)より文亀(1501~1504年)の約160年間は石清水八幡宮の佐野別宮と呼ばれていた。
現在の社殿は文政3年(1820年)に再建されたもの。
国道312号の小桑口交差点からは木々が茂っていて鳥居がよく見えないが、南からのこちらがメインの参道となる。
草が刈られた土の参道を行くと鳥居があり、それを過ぎると獣よけのフェンスがあるので開けたら必ず閉めること。
思っていたよりも長い石段にビックリしながら登ると、途中で石灯籠があり東側からの参道と合流する。
石段は曲がりながら山門が見えてくるが下半分は波板で養生されている。
山門をくぐると拝殿前のちょっとした広場があり、ほぼ山の頂上となる。
思ったよりも社域が大きくて社叢も濃く古木も多い。
社殿は文政3年(1820年)に再建だが状態は良い。
本殿は非常に立派で五三の桐のご神紋が付き、扁額には八幡宮とある。
本殿の礎石が江戸時代の建築であることを示している。
ともすれば、このような山の上に建つ神社は手入れが大変なので忘れられがちだが非常にきれいに保たれていて気持ち良く参拝できる。
近隣の尊崇が厚いことが伺える神社である、長く残していきたい神社だ。
注意点
駐車場は無いので注意。
獣よけのフェンスは開けたら必ず閉めること。
訪問ノート
訪問日:2021/5/16
交通手段:クルマで訪問
カメラ:α7M3 + FE16-35mm F2.8 GM、RX100M3
各種式内社データへのリンク
御祭神等の詳細データは以下をご参照ください。