271-080_(論)矢田八幡神社

比定社:(論)矢田八幡神社

式内社コード:271-080
神名帳社名:矢田神社、ヤタノ
社格:小
所在地:629-3562 京都府京丹後市久美浜町佐野864
plus code:HXJF+3H 京丹後市、京都府
※Google Mapで上記の Plus codeを検索すると表示されます。

アプローチ&ロケーション

佐野集落の北の端の山の中腹に鎮座。
国道312号の小桑口交差点に面して神社への参道入口(南側)があるので分かりやすい。
神社のメインの入り口は南側の国道側となるが東側にも入口がある。
南と東の入り口には両方とも獣よけのフェンスがあるので開けたら閉めること。
駐車場は無いので注意。

ハイライト

良い雰囲気の長い石段。

写真

矢田八幡神社を正面より望む。こちらは南の国道312号線に面した神社入り口。社標には式内・村社・矢田八幡神社とある。
矢田八幡神社を正面より望む。こちらは南の国道312号線に面した神社入り口。社標には式内・村社・矢田八幡神社とある。
右側(東)を望む。こちらは峰山方面。
右側(東)を望む。こちらは峰山方面。
正面(南)を望む。国道312号線の小桑口交差点、すぐ前を佐濃谷川が流れる。
正面(南)を望む。国道312号線の小桑口交差点、すぐ前を佐濃谷川が流れる。
左側(西)を望む。こちらは久美浜方面。
左側(西)を望む。こちらは久美浜方面。
しばらくすると鳥居が見えてくる。草が刈られていてよく手入れされているのが分かる。
しばらくすると鳥居が見えてくる。草が刈られていてよく手入れされているのが分かる。
鳥居をくぐると獣よけのフェンスがある。開けたら必ず閉めること。
鳥居をくぐると獣よけのフェンスがある。開けたら必ず閉めること。
獣よけのフェンスを過ぎると長い長い石段がある。素晴らしい雰囲気だ。
獣よけのフェンスを過ぎると長い長い石段がある。素晴らしい雰囲気だ。
途中に石灯籠があり東からの参道と合流する。これは東の参道から見たところ。
途中に石灯籠があり東からの参道と合流する。これは東の参道から見たところ。
何度か曲がりながら石段は続く。
何度か曲がりながら石段は続く。
やっと山門が見えてくる。それにしても石段はきれいに整備されている。
やっと山門が見えてくる。それにしても石段はきれいに整備されている。
山門は下半分が波板で養生されている。もう少し雰囲気があれば最高だ。
山門は下半分が波板で養生されている。もう少し雰囲気があれば最高だ。
山門をくぐるとちょっとした広場があり正面に拝殿がある。
山門をくぐるとちょっとした広場があり正面に拝殿がある。
広場の右側には覆屋に入った摂社末社。
広場の右側には覆屋に入った摂社末社。
山門のさらに右側には手水鉢。
山門のさらに右側には手水鉢。
広場の左側には何もない。濃い社叢が広がる。
広場の左側には何もない。濃い社叢が広がる。
拝殿を左側より望む。
拝殿を左側より望む。
拝殿より本殿を望む。現在の社殿は文政3年(1820年)に再建とあるが状態は良い。
拝殿より本殿を望む。現在の社殿は文政3年(1820年)に再建とあるが状態は良い。
拝殿と本殿を右側より望む。本殿は覆屋に入ってない。
拝殿と本殿を右側より望む。本殿は覆屋に入ってない。
本殿を右側より望む。かなり大きく立派な本殿だ。
本殿を右側より望む。かなり大きく立派な本殿だ。
本殿の正面を右側より望む。扁額には八幡宮とある、扉には五三の桐。
本殿の正面を右側より望む。扁額には八幡宮とある、扉には五三の桐。
本殿の正面を左側より望む。小さな扁額には八幡大菩薩とあるようだ。
本殿の正面を左側より望む。小さな扁額には八幡大菩薩とあるようだ。
本殿を右後ろから望む。礎石が年代を表している。
本殿を右後ろから望む。礎石が年代を表している。
本殿左側より拝殿を望む。大きな木が多い。
本殿左側より拝殿を望む。大きな木が多い。
拝殿より山門を望む。なかなか良い雰囲気。
拝殿より山門を望む。なかなか良い雰囲気。
石段は曲がりながら中間の石灯籠のところまで続く。
石段は曲がりながら中間の石灯籠のところまで続く。
石灯籠から下は真っ直ぐだ。
石灯籠から下は真っ直ぐだ。
獣よけフェンスのところにはひとつお社がある。
獣よけフェンスのところにはひとつお社がある。
石段を降りきったところから参道を望む。未舗装の土の参道は珍しい。
石段を降りきったところから参道を望む。未舗装の土の参道は珍しい。
獣よけフェンスを出ると建物の間を参道が続く。
獣よけフェンスを出ると建物の間を参道が続く。
参道より鳥居を望む。
参道より鳥居を望む。
鳥居を出ると国道312号線の小桑口交差点。
鳥居を出ると国道312号線の小桑口交差点。
こちらは東側入口。こちらから参道を進むと途中の石灯籠のところで合流する。
こちらは東側入口。こちらから参道を進むと途中の石灯籠のところで合流する。

感想

由緒書がないので詳細は不明。
延喜式神名帳の山陰道・丹後国・熊野郡「矢田神社」の論社2社のひとつ。

ご祭神は、応神天皇・神功皇后・武諸隅命、配祀として孝元天皇・内色姫命。
崇神天皇10年(BC88年、諸説あります)四道将軍のひとり丹波道主命により創建と伝わる。
丹波道主命は山陰地方平定のため丹後国の比治の真名井に館を構え、平定祈願のため矢田部の部民(物部)に祖神を祭祀させたのが当社の起源と言われている。

当初のご祭神は饒速日命・孝元天皇・その皇后の内色姫命であった。
奈良時代に物部氏が亡び、蘇我氏の残党探索を恐れ、矢田部一族は宇佐八幡を勧請して社名を矢田八幡と改めた。
その後、建武(1334~1336年)より文亀(1501~1504年)の約160年間は石清水八幡宮の佐野別宮と呼ばれていた。

現在の社殿は文政3年(1820年)に再建されたもの。

国道312号の小桑口交差点からは木々が茂っていて鳥居がよく見えないが、南からのこちらがメインの参道となる。
草が刈られた土の参道を行くと鳥居があり、それを過ぎると獣よけのフェンスがあるので開けたら必ず閉めること。
思っていたよりも長い石段にビックリしながら登ると、途中で石灯籠があり東側からの参道と合流する。
石段は曲がりながら山門が見えてくるが下半分は波板で養生されている。
山門をくぐると拝殿前のちょっとした広場があり、ほぼ山の頂上となる。
思ったよりも社域が大きくて社叢も濃く古木も多い。

社殿は文政3年(1820年)に再建だが状態は良い。
本殿は非常に立派で五三の桐のご神紋が付き、扁額には八幡宮とある。
本殿の礎石が江戸時代の建築であることを示している。

ともすれば、このような山の上に建つ神社は手入れが大変なので忘れられがちだが非常にきれいに保たれていて気持ち良く参拝できる。
近隣の尊崇が厚いことが伺える神社である、長く残していきたい神社だ。

注意点

駐車場は無いので注意。
獣よけのフェンスは開けたら必ず閉めること。

訪問ノート

訪問日:2021/5/16
交通手段:クルマで訪問
カメラ:α7M3 + FE16-35mm F2.8 GM、RX100M3

各種式内社データへのリンク

御祭神等の詳細データは以下をご参照ください。

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