268-160_三重神社

比定社:三重神社

式内社コード:268-160
神名帳社名 :三重神社、ミヘノ
社    格:小
所 在 地 :629-2522 京都府京丹後市大宮町三重字三坂谷133
Plus Code  :H497+8H 京丹後市、京都府
※Google Mapで上記の Plus code を検索すると所在地が表示されます。

アプローチ&ロケーション

「みえじんじゃ」と読む、地名の三重は「みえ」と読む。
三重の集落の西側の山裾に鎮座。
国道312号線の酒戸古交差点より京都府道655号味土野大宮線に入り北上すると西側にあり比較的見つけやすい。
街道からは鳥居に続き100メートルほどの参道がある。
駐車場は無いが神社周辺に駐車可能。

訪問しやすさ指数

管理人の独断による訪問しやすさの点数を付けてみました。
管理人の独断による4つの観点、秘境度・交通の至便さ・徒歩でのアプローチ状況・探索の必要性、を点数化しました。
各点数が低ければ容易、高ければ難易度が高くなります。
式内社訪問の際の参考にしていただければ幸いです。

【秘境2】社域がどのような所なのか
5:秘境度MAX、深山幽谷で野生動物に注意レベル
4:秘境度はかなりのモノ、近くに人間がいないレベル
3:かなり自然の中の神社、時々人を見るレベル
2:近くに集落があり、子供が遊んでいるレベル
1:都会の神社、誰もがフラッと入れるレベル

【交通3】交通機関の状況
5:クルマのみ、4WD車等の特殊なクルマでしか行けない険しい場所
4:クルマのみ、普通のクルマで大丈夫だが林道等の条件の厳しい道路
3:クルマのみ、普通のクルマで普通に行ける
2:電車・バス等の公共交通機関はあるが制約が多くクルマのほうがベター
1:電車・バス等の公共交通機関で容易に行ける

【徒歩1】徒歩区間の長さと難易度
5:片道30分以上歩く、坂がきつい、やぶこき必要レベル
4:歩きは20分以内、がっつりトレッキング、危険箇所あり
3:歩きは15分以内、坂や石段があって軽くトレッキング、所によっては滑りやすいとかあり
2:歩きは10分以内、トレッキング要素ありだが容易
1:歩きは5分以内、容易

【探索2】発見難易度
5:何回も訪問しないと分からないレベル
4:周辺をかなり歩き回らないと分からないレベル
3:少々見つけにくいが見つけることができるレベル
2:目印があって比較的容易に見つけることができるレベル
1:目立つのですぐ見つかるレベル

ハイライト

明治期の3社合祀に思いを馳せる。

写真

三重神社を正面より望む。一の鳥居の手前には小さな橋、社標、記念碑がある。
三重神社を正面より望む。一の鳥居の手前には小さな橋、社標、記念碑がある。
右側(北)を望む。この道は京都府道655号味土野大宮線の大宮町森本方向。
右側(北)を望む。この道は京都府道655号味土野大宮線の大宮町森本方向。
左側(南)を望む。京都府道655号味土野大宮線の国道312号線の酒戸古交差点方向。
左側(南)を望む。京都府道655号味土野大宮線の国道312号線の酒戸古交差点方向。
鳥居脇の社標には延喜式内とある。奥の記念碑には林野整理、水路疏通とある。
鳥居脇の社標には延喜式内とある。奥の記念碑には林野整理、水路疏通とある。
一の鳥居を望む。100メートルほどの参道があり二の鳥居が見えている。脇からクルマで入ることが可能。
一の鳥居を望む。100メートルほどの参道があり二の鳥居が見えている。脇からクルマで入ることが可能。
二の鳥居を望む。クルマはこのあたりに駐車させていただいた。
二の鳥居を望む。クルマはこのあたりに駐車させていただいた。
二の鳥居を望む。手前の石灯籠は真新しい。
二の鳥居を望む。手前の石灯籠は真新しい。
手水鉢。
手水鉢。
拝殿を正面より望む。こちらの石灯籠も真新しい。
拝殿を正面より望む。こちらの石灯籠も真新しい。
拝殿を正面より望む。社域は広くないがきれいに保たれている。
拝殿を正面より望む。社域は広くないがきれいに保たれている。
拝殿と本殿を右側より望む。摂社がいくつかある。本殿は覆屋に入っていて見えない。
拝殿と本殿を右側より望む。摂社がいくつかある。本殿は覆屋に入っていて見えない。
拝殿と本殿を左側より望む。旧地より移設されたもののようだ。
拝殿と本殿を左側より望む。旧地より移設されたもののようだ。
拝殿内部を望む。きれいに保たれている。
拝殿内部を望む。きれいに保たれている。
拝殿より二の鳥居を望む。
拝殿より二の鳥居を望む。

感想

由緒書はないので詳細不明。

「延喜式神社の調査」によると以下のデータが残る(追加修正あり)。

由緒不詳。
明治24年(1891年)三重神社として現在地に遷座合祀。
江戸時代までは「酒戸古神社」と呼ばれていた。
酒戸古交差点に面して石柱が建っている。

とある。

現在の三重神社は、明治22年(1889年)に三谷神社・諏訪神社・酒戸古神社(さかとこじんじゃ、三重神社のこと)を合祀し、現在地に遷座されたもの。
どういった経緯で3社が合祀されたのかは不明だが、明治24年(1891年)より三重神社として、ご祭神は酒戸古神社のご祭神の豊宇賀能売命としている。
酒戸古神社とは、三重神社のまたの名で江戸時代までこの名称で呼ばれていた。
三重神社の旧社地は、国道312号線の酒戸古交差点のすぐ東側に鎮座しており、それを示す記念碑が建っている。
記念碑の脇にはエノキの巨木があるので、古くよりここにあったことが分かる。

旧社地は、国道312号線の酒戸古交差点より北へ延びる京都府道655号味土野大宮線沿いの三重谷の入口にあたる。
この地は、西に向かうと大宮、南へ向かうと加悦谷、東へ向かうと宮津と繋がる交通の要衝。
延喜式神名帳では、当地は与謝郡となっているが、その後丹波郡となり郡の境に位置しており興味深い地域だ。

三重神社へのアプローチは、国道312号線の酒戸古交差点より京都府道655号味土野大宮線に入り北上する。
900メートルほどで西側に社標と一の鳥居があるので見つけやすい。
小さな橋が掛かっているが渡るか横から入り一の鳥居をくぐって二の鳥居周辺に駐車が可能。

二の鳥居をくぐり石段を登ると社殿がある、社域や社殿は大きくはない。
社殿は、拝殿と本殿の覆屋が一体になった形式となっていて、旧地より移設されたものらしい。
社殿は少し古めかしい印象だが、石灯籠等は最近に建立された物もあり地域の崇敬が篤いことを感じる神社。

かつて街道筋に鎮座していた三重谷の守護神のような神社。

注意点

特になし。

訪問ノート

訪問日 :2020/11/14
交通手段:クルマで訪問
カメラ :α7M3 + FE16-35mm F2.8 GM