268-090_(論)住吉神社(宮津市上司)

比定社:(論)住吉神社(宮津市上司)

式内社コード:268-090
神名帳社名 :久理陁神社、クリタノ
社    格:小
所 在 地 :626-0074 京都府宮津市上司1332-1
Plus Code  :G6WP+22 宮津市、京都府
※Google Mapで上記の Plus code を検索すると所在地が表示されます。

アプローチ&ロケーション

「すみよしじんじゃ」と読む、地名の上司は「じょうし」と読む。
上司集落の中心部の平地に鎮座。
京都府道604号栗田停車場線沿いに社標や鳥居があるので見つけやすい。
一の鳥居と二の鳥居の間は祭事の際に利用するため駐車禁止の部分がある。
二ノ鳥居の海側に駐車可能。

訪問しやすさ指数

管理人の独断による訪問しやすさの点数を付けてみました。
管理人の独断による4つの観点、秘境度・交通の至便さ・徒歩でのアプローチ状況・探索の必要性、を点数化しました。
各点数が低ければ容易、高ければ難易度が高くなります。
式内社訪問の際の参考にしていただければ幸いです。

【秘境2】社域がどのような所なのか
5:秘境度MAX、深山幽谷で野生動物に注意レベル
4:秘境度はかなりのモノ、近くに人間がいないレベル
3:かなり自然の中の神社、時々人を見るレベル
2:近くに集落があり、子供が遊んでいるレベル
1:都会の神社、誰もがフラッと入れるレベル

【交通2】交通機関の状況
5:クルマのみ、4WD車等の特殊なクルマでしか行けない険しい場所
4:クルマのみ、普通のクルマで大丈夫だが林道等の条件の厳しい道路
3:クルマのみ、普通のクルマで普通に行ける
2:電車・バス等の公共交通機関はあるが制約が多くクルマのほうがベター
1:電車・バス等の公共交通機関で容易に行ける

【徒歩1】徒歩区間の長さと難易度
5:片道30分以上歩く、坂がきつい、やぶこき必要レベル
4:歩きは20分以内、がっつりトレッキング、危険箇所あり
3:歩きは15分以内、坂や石段があって軽くトレッキング、所によっては滑りやすいとかあり
2:歩きは10分以内、トレッキング要素ありだが容易
1:歩きは5分以内、容易

【探索2】発見難易度
5:何回も訪問しないと分からないレベル
4:周辺をかなり歩き回らないと分からないレベル
3:少々見つけにくいが見つけることができるレベル
2:目印があって比較的容易に見つけることができるレベル
1:目立つのですぐ見つかるレベル

ハイライト

海に向かい配置された社殿と鳥居。
本殿には中井権次橘正貞の作による彫り物が施されるようだがよく見えないのが残念。

写真

住吉神社を海岸より望む。海に向かって鳥居が建っていてある意味住吉神社らしい。
住吉神社を海岸より望む。海に向かって鳥居が建っていてある意味住吉神社らしい。
右側(北)を望む。長い海岸線が印象的だ。
右側(北)を望む。長い海岸線が印象的だ。
正面(東)を望む。海の向こうの左側は博奕岬、右側は金ケ崎だろうか。
正面(東)を望む。海の向こうの左側は博奕岬、右側は金ケ崎だろうか。
左側(南)を望む。海岸線沿いに集落が並んでいる。
左側(南)を望む。海岸線沿いに集落が並んでいる。
一の鳥居から二の鳥居までの間に駐車禁止のエリアがある。丸いのはなんだろうか、土俵でなないようだ。
一の鳥居から二の鳥居までの間に駐車禁止のエリアがある。丸いのはなんだろうか、土俵でなないようだ。
一の鳥居より二の鳥居を望む。ここに駐車可能。
一の鳥居より二の鳥居を望む。ここに駐車可能。
二の鳥居を望む。
二の鳥居を望む。
二ノ鳥居前より右側(北)を望む。この道路は京都府道604号栗田停車場線で集落の中を走っている。
二ノ鳥居前より右側(北)を望む。この道路は京都府道604号栗田停車場線で集落の中を走っている。
二ノ鳥居前より左側(南)を望む。
二ノ鳥居前より左側(南)を望む。
二の鳥居をくぐると右手に手水舎。手水鉢には宝暦の年号が見える。地域の子供達が作ったと思われる人面が飾られているのが微笑ましい。
二の鳥居をくぐると右手に手水舎。手水鉢には宝暦の年号が見える。地域の子供達が作ったと思われる人面が飾られているのが微笑ましい。
さらに右手に社務所。
さらに右手に社務所。
正面に拝殿が見えてくる。アスファルトの参道が興ざめ。
正面に拝殿が見えてくる。アスファルトの参道が興ざめ。
拝殿を正面より望む。祭礼があったのだろうか提灯や幕が施されている。社殿は天保年間の改築の棟札が残るとある。右手の比較的大きな社殿は八坂神社とある。
拝殿を正面より望む。祭礼があったのだろうか提灯や幕が施されている。社殿は天保年間の改築の棟札が残るとある。右手の比較的大きな社殿は八坂神社とある。
拝殿内部を望む。きれいに保たれている。
拝殿内部を望む。きれいに保たれている。
拝殿と本殿を右側より望む。本殿は残念ながら近くで見ることができない。中井権次橘正貞の彫り物があるようだ。
拝殿と本殿を右側より望む。本殿は残念ながら近くで見ることができない。中井権次橘正貞の彫り物があるようだ。
拝殿左手には小さな建物がある、神饌所だろうか。
拝殿左手には小さな建物がある、神饌所だろうか。
拝殿より二の鳥居方向を望む。社域はオープンな感じで仕切りがないので広々感じる。
拝殿より二の鳥居方向を望む。社域はオープンな感じで仕切りがないので広々感じる。
二の鳥居越しに一の鳥居を望む。
二の鳥居越しに一の鳥居を望む。

感想

由緒書はないので詳細不明。

「延喜式神社の調査」によると以下のデータが残る(追加修正あり)。
ご祭神は、表筒男命・中筒男命・底筒男命。
延喜5年(905年)栗田湾海辺に祀る(修正)。
応長元年(1311年)造営。
文明元年(1469年)再興。
明応4年(1495年)河島備前守が社殿を修理。
元祿14年(1701年)修復(修正)。
天保13年(1842年)改営。
明治6年(1873年)村社。
大正元年(1912年)神饌帛料供進神社指定。
江戸時代までは「住吉大明神」と呼ばれていた。
海に面して鎮座している。海岸から一直線に参道がある。
累代宮津藩主の例祭參拝があつたと伝えている。

とある。

延喜式神名帳の丹後国・与謝郡の「久理陁神社」の論社2つのうちの1つ。
舞鶴と宮津を結ぶかつての宮津街道沿いにあり、盛んに往来があった場所でもある。
明治期に海岸沿いの道路が開通するまでは、由良と栗田(くんだ)を結ぶ七曲八峠(ななまがりやとうげ、長尾峠/奈具峠)と言われる山間部の街道が使用されていた。
当地は七曲八峠の栗田側の起点になっていたと思われる。

ご祭神は、住吉三神(表筒男命/中筒男命/底筒男命)で砂浜に海に向かって一の鳥居があるのが特徴的だ。
一の鳥居からは街道を横切り参道が200メートルほど続き社殿へと続いている、参道がアスファルト舗装なのが残念。
地域の尊崇が厚いようで非常に親しまれている様子、特に秋のお祭りが有名なようだ。

社殿は拝殿と本殿の構成で回廊でつながっている。
本殿は、天保13年(1842年)の建築のようだが状態は良いようだ。
本殿には中井権次橘正貞作の彫り物があるようだが見えないのが残念。
社域はきれいに保たれていて気持ちよく参拝できる、神社らしい神社だ。

住吉三神を祀る中井権次橘正貞の彫り物がある神社。

注意点

特になし

訪問ノート

訪問日 :2019/4/20
交通手段:クルマで訪問
カメラ :RX100M3