274-180_(論)安牟加神社(豊岡市森尾)

比定社:(論)安牟加神社(豊岡市森尾):清峯神社に合祀

式内社コード:274-180
神名帳社名 :阿牟加神社、アムカノ
社    格:小
所 在 地 :668-0824 兵庫県豊岡市森尾149
Plus Code  :GV99+XH 豊岡市、兵庫県
※Google Mapで上記の Plus code を検索すると所在地が表示されます。
【旧地】豊岡市森尾字アンガ、GVCF+JP 豊岡市、兵庫県

アプローチ&ロケーション【現在地】

あむかじんじゃと読む。
森尾集落の中央の小高い丘に鎮座。
兵庫県道536号口小野庄境線より東に入りまっすぐ進む大きな木が目印。
森尾集落の中の道は狭小なので要注意。
駐車場は無いので注意。

訪問しやすさ指数【現在地】

管理人の独断による訪問しやすさの点数を付けてみました。
管理人の独断による4つの観点、秘境度・交通の至便さ・徒歩でのアプローチ状況・探索の必要性、を点数化しました。
各点数が低ければ容易、高ければ難易度が高くなります。
式内社訪問の際の参考にしていただければ幸いです。

【秘境2】社域がどのような所なのか
5:秘境度MAX、深山幽谷で野生動物に注意レベル
4:秘境度はかなりのモノ、近くに人間がいないレベル
3:かなり自然の中の神社、時々人を見るレベル
2:近くに集落があり、子供が遊んでいるレベル
1:都会の神社、誰もがフラッと入れるレベル

【交通3】交通機関の状況
5:クルマのみ、4WD車等の特殊なクルマでしか行けない険しい場所
4:クルマのみ、普通のクルマで大丈夫だが林道等の条件の厳しい道路
3:クルマのみ、普通のクルマで普通に行ける
2:電車・バス等の公共交通機関はあるが制約が多くクルマのほうがベター
1:電車・バス等の公共交通機関で容易に行ける

【徒歩1】徒歩区間の長さと難易度
5:片道30分以上歩く、坂がきつい、やぶこき必要レベル
4:歩きは20分以内、がっつりトレッキング、危険箇所あり
3:歩きは15分以内、坂や石段があって軽くトレッキング、所によっては滑りやすいとかあり
2:歩きは10分以内、トレッキング要素ありだが容易
1:歩きは5分以内、容易

【探索3】発見難易度
5:何回も訪問しないと分からないレベル
4:周辺をかなり歩き回らないと分からないレベル
3:少々見つけにくいが見つけることができるレベル
2:目印があって比較的容易に見つけることができるレベル
1:目立つのですぐ見つかるレベル

ハイライト【現在地】

村の中心にあるところ。
どの社殿がどの神様かハッキリしないところ。

写真【現在地】

安牟加神社の合祀先である清峯神社を正面より望む。森尾集落の中心の丘にある。訪問当日は記録的な大雪の午前中、石段はすでに除雪されているのが分かる。
安牟加神社の合祀先である清峯神社を正面より望む。森尾集落の中心の丘にある。訪問当日は記録的な大雪の午前中、石段はすでに除雪されているのが分かる。
右側(南)を望む。この方向は行き止まり。
右側(南)を望む。この方向は行き止まり。
正面(西)を望む。兵庫県道536号口小野庄境線からはこの方向より入ってくることになる。集落の中の道は狭いので注意。
正面(西)を望む。兵庫県道536号口小野庄境線からはこの方向より入ってくることになる。集落の中の道は狭いので注意。
左側(東)を望む。この方向は集落の奥へ向かう方向。旧地はこの一番奥にある。
左側(東)を望む。この方向は集落の奥へ向かう方向。旧地はこの一番奥にある。
石段を登ると鳥居と山門のような、参集殿のような、割拝殿のような建物がある。
石段を登ると鳥居と山門のような、参集殿のような、割拝殿のような建物がある。
近所の人が休憩できるようにベンチになっているのが微笑ましい。正面には覆屋に入った本殿。社は3つある。
近所の人が休憩できるようにベンチになっているのが微笑ましい。正面には覆屋に入った本殿。社は3つある。
山門のような建物を抜けると正面に覆屋に入った本殿。
山門のような建物を抜けると正面に覆屋に入った本殿。
山門のような建物を抜け右側を望む。分かりにくいが茶色い壁の蔵が2つある。
山門のような建物を抜け右側を望む。分かりにくいが茶色い壁の蔵が2つある。
山門のような建物を抜け左側を望む。正面の社殿以外に左に2つ社殿がある。どれがどの神様なのかハッキリしない。
山門のような建物を抜け左側を望む。正面の社殿以外に左に2つ社殿がある。どれがどの神様なのかハッキリしない。
覆屋の引戸を開けてお邪魔させていただいた。本殿は良い状態できれい。比較的シンプルだが上部に彫り物がある。
覆屋の引戸を開けてお邪魔させていただいた。本殿は良い状態できれい。比較的シンプルだが上部に彫り物がある。
本殿上部の彫り物を右側より望む。距離が取れないのでうまく撮れない…。なかなか精緻な彫り物だ。
本殿上部の彫り物を右側より望む。距離が取れないのでうまく撮れない…。なかなか精緻な彫り物だ。
本殿上部の彫り物を左側より望む。見えない…。
本殿上部の彫り物を左側より望む。見えない…。
拝殿を左側より望む。鳥居のある場所からは1段高いところにある。石灯籠がたくさんあるのが分かる。
拝殿を左側より望む。鳥居のある場所からは1段高いところにある。石灯籠がたくさんあるのが分かる。
本殿に向かって左側にある奥側の社殿。
本殿に向かって左側にある奥側の社殿。
本殿に向かって左側にある手前側の社殿。
本殿に向かって左側にある手前側の社殿。
神社の前にある巨木はもっと下から生えているにも関わらずこの高さ。
神社の前にある巨木はもっと下から生えているにも関わらずこの高さ。
すでに石段は除雪されていて難儀せずに済んだ。頭の下がる思い。大事にされているのがよく分かる。
すでに石段は除雪されていて難儀せずに済んだ。頭の下がる思い。大事にされているのがよく分かる。

感想【現在地】

安牟加神社に関して「延喜式神社の調査」によると以下のデータが残る。
ご祭神は、天穗日命 あるいは 物部十千根命 あるいは 天湯河板擧命。
創祀年代は不詳
昭和38年(1963年)森尾集落内の地下神社(現清峯神社)に合祀。
『神社覈録』「森尾村に阿牟加谷と称する地あり、其地に阿牟加神社あり」
昭和38年森尾集落が氏子となつてゐる阿牟加神社・清峯神社・地下神社の三社が、森尾集落内の地下神社(現清峯神社)に合祀された。
それ以前の阿牟加神社の社地は森尾集落の南約500mの山地が舌状に突出した先端近くの中腹で小字「アンガ」である。
とある。


合祀先の清峯神社についてはデータがほとんど無い。

「延喜式神社の調査」によると以下のデータが残る。
ご祭神は、不詳。
 天穗日命「全国神社祭祀祭礼総合調査」
 天湯河板挙命「式内社調査報告」
とも
昭和38年(1963年)地下神社に合祀。
とある。


清峯神社は森尾集落の中心部の小高い丘にあり、集落の中心的存在だったものと感じた。
訪問当日は記録的な大雪だったが、なんとか行き着くことができた。
大雪の降った翌朝だったにもかかわらず、神社の階段や参道は除雪されていて、地域に大事にされているのがよく分かる。

社域は、まわりをほぼ人家等で囲まれているため広くはないが蔵が2棟もある。
社殿はいくつかあるのだが、どこがどの神様なのかよく分からない。
正面の本殿には彫り物が施されており豪華な作り。

神社前の巨大な古木が印象に残る村の鎮守の神社。

注意点【現在地】

集落の中の道は狭小なので注意。
駐車場は無いので注意。


アプローチ&ロケーション【旧地】

森尾集落の東の一番奥の山中に鎮座。
アプローチは森尾集落の東の一番奥まで行くと除雪車の転回場所に行き当たる。
この奥のフェンス前にクルマを駐車するスペースがあるが農道の邪魔にならないようにする。
ここからは徒歩でアプローチするがやぶこきする必要があるので装備が必要。

訪問しやすさ指数【旧地】

管理人の独断による訪問しやすさの点数を付けてみました。
管理人の独断による4つの観点、秘境度・交通の至便さ・徒歩でのアプローチ状況・探索の必要性、を点数化しました。
各点数が低ければ容易、高ければ難易度が高くなります。
式内社訪問の際の参考にしていただければ幸いです。

【秘境4】社域がどのような所なのか
5:秘境度MAX、深山幽谷で野生動物に注意レベル
4:秘境度はかなりのモノ、近くに人間がいないレベル
3:かなり自然の中の神社、時々人を見るレベル
2:近くに集落があり、子供が遊んでいるレベル
1:都会の神社、誰もがフラッと入れるレベル

【交通3】交通機関の状況
5:クルマのみ、4WD車等の特殊なクルマでしか行けない険しい場所
4:クルマのみ、普通のクルマで大丈夫だが林道等の条件の厳しい道路
3:クルマのみ、普通のクルマで普通に行ける
2:電車・バス等の公共交通機関はあるが制約が多くクルマのほうがベター
1:電車・バス等の公共交通機関で容易に行ける

【徒歩4】徒歩区間の長さと難易度
5:片道30分以上歩く、坂がきつい、やぶこき必要レベル
4:歩きは20分以内、がっつりトレッキング、危険箇所あり
3:歩きは15分以内、坂や石段があって軽くトレッキング、所によっては滑りやすいとかあり
2:歩きは10分以内、トレッキング要素ありだが容易
1:歩きは5分以内、容易

【探索4】発見難易度
5:何回も訪問しないと分からないレベル
4:周辺をかなり歩き回らないと分からないレベル
3:少々見つけにくいが見つけることができるレベル
2:目印があって比較的容易に見つけることができるレベル
1:目立つのですぐ見つかるレベル

ハイライト【旧地】

山地が舌状に突出した先端の地形である小字「アンガ」。

写真【旧地】

森尾集落の一番奥の行き止まりまで入り込んだ。なんとかクルマを停めさせていただき長靴でアプローチ。
森尾集落の一番奥の行き止まりまで入り込んだ。なんとかクルマを停めさせていただき長靴でアプローチ。
ちゃんと社標があり、村社・式内・安牟加神社とある。
ちゃんと社標があり、村社・式内・安牟加神社とある。
社標の前を右に曲がり、道なき道を進む。なんとなく以前は道のような感じだ。
社標の前を右に曲がり、道なき道を進む。なんとなく以前は道のような感じだ。
すると少し広い場所に出る。きれいに草が刈られているのが分かる。
すると少し広い場所に出る。きれいに草が刈られているのが分かる。
よく見ると石段と鳥居の跡だ。
よく見ると石段と鳥居の跡だ。
左手の小高いところにはお社がある。しかしここは湿地帯のようになっていてジュクジュク。
左手の小高いところにはお社がある。しかしここは湿地帯のようになっていてジュクジュク。
こちらの石段はちゃんと残っている。普通に登っていけた。
こちらの石段はちゃんと残っている。普通に登っていけた。
ある意味まだ現役の神社だと言われても通用するようなコンディションだ。
ある意味まだ現役の神社だと言われても通用するようなコンディションだ。
覆屋の中に本殿も残っている。
覆屋の中に本殿も残っている。
安牟加神社は昭和38年(1963年)に集落の中の清峯神社に合祀されている。合祀されてからすでに58年(2021年訪問)経過ということになる。
安牟加神社は昭和38年(1963年)に集落の中の清峯神社に合祀されている。合祀されてからすでに58年(2021年訪問)経過ということになる。
安牟加神社のご祭神・由緒・経過等々は全く分かっていない。
安牟加神社のご祭神・由緒・経過等々は全く分かっていない。
式内社なのに記録が全く無いなんて、なんだか不思議な神社。
式内社なのに記録が全く無いなんて、なんだか不思議な神社。
社殿前より石段を望む。見えている石灯籠には若者中とあった。
社殿前より石段を望む。見えている石灯籠には若者中とあった。
かつての参道を集落の方向へ戻る。
かつての参道を集落の方向へ戻る。

感想【旧地】

昭和38年(1963年)に合祀されて現在地は清峯神社だが、旧地へ行ってしまったので記録。
よく調べないとこういうことになる…。
旧地は森尾集落の一番奥にあり、そこからさらに徒歩でやぶこきのアプローチが必要。
草と湿地なので長靴が必要。

安牟加神社が清峯神社に合祀されたのが昭和38年(1963年)、今から58年前(2021年訪問)ということになる。
58年経過するとこうなるという見本でもある。

石段と社殿自体はきれいに残っていて、訪問した時は打ち捨てられた式内社なのだ、という認識をしていた。
当地は小字「アンガ」といい、山地が舌状に突出した先端の地形。
それがよく分かる場所だった。
谷筋を横から見ているという感じだ。

このあたりは森尾集落でも大事な場所だったようで、簡易水道の水源があるようだ(現用かどうかは不明)。

改めて現在地である合祀先の清峯神社を訪ねてみようと思う。
ま、こういうこともある…。

注意点【旧地】

やぶこき必要レベルなので装備必要。


訪問ノート

訪問日 :2021/7/3、2022/2/6
交通手段:クルマで訪問
カメラ :α7M3 + FE16-35mm F2.8 GM