比定社:足鹿神社
式内社コード:272-110
神名帳社名:足鹿神社、アシカノ
社格:小
所在地:679-3452 兵庫県朝来市八代229
plus code:6QJP+R3 朝来市、兵庫県
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アプローチ&ロケーション
あしかじんじゃと読む。
八代集落の南西の山裾に鎮座。
播但連絡道路朝来ICより国道429号線を北へ100メートルほどで八代川東岸の兵庫県道70号十二所澤線に入る。
150メートルほどで八代川西岸の集落の中の道を進むと神社がある。
集落の中の道は狭いので注意、鳥居脇に駐車可能。
ハイライト
巨木の多い社域、特に国宝の欅の迫力は凄い。
国指定史跡名勝天然記念物
八代の大ケヤキ
写真
感想
神社謹製の由緒書によると
足鹿神社略記
鎮座地 但馬国朝来郡朝来町八代字宮山
祭 神 道中貴命(みちなかむちのみこと)
祭 日 夏 祭 七月十八日
竜神祭 九月十八日
例大祭 十月十八日
式内社 延喜五年(西暦九二七年)醍醐天皇の御代に編纂された延喜式神名帳に記載されている神社
境内の大欅 国指定天然記念物 昭和三年指定
本 殿 朝来町指定文化財 昭和五十七年指定
狛 犬 朝来町指定文化財 昭和六十年指定
蔵王権現 一面三目二臂で憤怒の蔵王権現像は以前、堂屋敷にあったが、現在足鹿神社に合祀されている。また中世からの山岳信仰の修験道である奥の院松山のお滝には、不動明王が祀られている。
神社の創立時期については不詳であるが、右に列したように、由緒ある式内社である。八代川と神子畑川の合流点に近く、また神子畑に沿って宍倉郡一宮に通じる道と養父郡養父町建屋に通じる道との交差点近くに位置し、交通の利便性からも集落の形成に適した地であり、まさに神社の創立に関係しているものと考えられる。地名も「やしろ」と呼ばれていることから、神社と地域とのむすびつきが古くからあったものといえる。現代においても村の人々の神社への崇拝の念は深く、他地域からの参拝者も数多い。また村の人々の奉仕にとにより、整備の進められてきた境内地では、昔から秋の例祭に綱引きの行事がもたれ、豊作を祈願されているが、神のお供え物は一般的な餅ではなく、赤飯を供することが昔より受け継がれている。御祭神「道中貴命」は平安時代初期に天皇の命により、都からこの地方に派遣せられ、この地において政務に当たるなど、功績のあった人として祀られたものと伝えられている。神社正面の参道近くにある梵鐘は、往事の神仏混淆の名残であり、大東亜戦争の時、拠出されたが、近年再興の声が高まり、昭和六十二年秋に再建したものである。覆屋内の本殿は、貞享年(一六八五年)再建の棟札を持ち、一間社流れ造り、こけら葺、唐破、千鳥風をもつ堂々たるもので、こぶりながら木鼻や蟇股の彫刻とあわせて室町時代から江戸時代にかけての神社建築の様式したものである。
本殿内両脇にある狛犬は、木彫彩色のみごとなものであり、江戸時代中期の作かと思われる。また境内にある大欅は、東京大学の三好教授の鑑定によると、高さ約三十メートル、幹回り九.八メートルに及び、樹齢千数百年と推定されているが、昭和初期以来の境内地拡張工事などで衰退した樹勢の回復を図るため昭和六十三年以降本格的な保護、保存に努めている。
とある
当地は、但馬道・宍粟郡一宮への街道、また神社前の道は八代峠を越え建屋(たきのや)を経由して養父へ抜ける街道、複数の街道が交わる交通の要衝だったと思われる。
当神社は集落の中心部に位置し集会所も併設されている。
訪ねた日は掃除の日で集落の多くの人が作業をされていた。
集落の中心となっているようだ。
社域は広くはないが古木・巨木が多く、長い間ここに鎮座していることがよく分かる。
特に社殿前にある「八代の大ケヤキ」は国指定史跡名勝天然記念物となっている。
手入れが行き届き非常にきれい、気持ち良く参拝できる。
地域と一体で尊崇が厚い神社、長く残してほしいと思う神社。
注意点
集落の中の道は狭いので注意。
訪問ノート
訪問日:2018/5/27
交通手段:クルマで訪問
カメラ:DMC-TZ60
各種式内社データへのリンク
御祭神等の詳細データは以下をご参照ください。