174-010_諏訪大社 上社本宮

比定社:諏訪大社 上社本宮:信濃国一宮

式内社コード:174-010
神名帳社名:南方刀美神社 二座、ミナカタトミノ/ナムハウ-
社格:並名神大
所在地:392-0015 長野県諏訪市中洲宮山1
plus code:X4X9+7Q 諏訪市、長野県
※Google Mapで上記の Plus codeを検索すると表示されます。

アプローチ&ロケーション

諏訪湖の周辺というのは興味深い地域だ。
この地域は古来から鉄と大いに関係があり、たたら製鉄以前の時代(褐鉄鉱の時代)にも登場する。
鉄鐸などもこの地域の特徴のひとつだと思う。
諏訪大社 上社本宮は諏訪市の南東の守屋山の山麓に鎮座。
門前町も含めて周囲が多いに賑わっている。
南西250メートルに一の鳥居がある。
案内が充実しているので迷うことはない。
駐車場完備。

ハイライト

徳川家康が造営寄進したと言う四脚門(勅使門、慶長年間)をはじめ重要文化財の社殿がたくさんある。
御柱(おんばしら)もここでしか見れないので必見。

国指定重要文化財

幣殿
拝殿
左右片拝殿(左)
左右片拝殿(右)
脇片拝殿
四脚門(勅使門)
布橋
勅願殿
文庫
勅使殿
五間廊
摂末社遙拝所
神楽殿
天流水舎
神馬舎
入口御門

写真

諏訪大社 上社本宮を東側から望む。手水舎は外にある。
諏訪大社 上社本宮を東側から望む。手水舎は外にある。
東側に大きな駐車場完備。この先250メートルに一の鳥居がある。
東側に大きな駐車場完備。この先250メートルに一の鳥居がある。
東の入り口から北側を望む。この東参道から入るのが正式な参拝ルート。
東の入り口から北側を望む。この東参道から入るのが正式な参拝ルート。
二の鳥居を望む。ごく普通の作り。
二の鳥居を望む。ごく普通の作り。
東側入口にある神社名の表示板。式内社の表示はない。
東側入口にある神社名の表示板。式内社の表示はない。
明治維新前の諏訪大社上社と神宮寺の案内板。神仏習合をよく表している、現在は全く面影がない。この後、黄色文字が神仏分離令により取り壊されたとある。
明治維新前の諏訪大社上社と神宮寺の案内板。神仏習合をよく表している、現在は全く面影がない。この後、黄色文字が神仏分離令により取り壊されたとある。
二の鳥居より入口門を望む。国指定重要文化財。
二の鳥居より入口門を望む。国指定重要文化財。
布橋と呼ばれる長い回廊。なかなか雰囲気がある。これも重要文化財。
布橋と呼ばれる長い回廊。なかなか雰囲気がある。これも重要文化財。
神社謹製の由緒書。一之宮の表示はあるが式内社の表示はない。
神社謹製の由緒書。一之宮の表示はあるが式内社の表示はない。
諏訪大社 上社本宮の境内案内図。図の上が南となる。本殿はなく「神居」とある、拝殿は東を向いているので神様は西を向いていることになる。出雲大社(いずもおおやしろ)と同じ形式を取る。
諏訪大社 上社本宮の境内案内図。図の上が南となる。本殿はなく「神居」とある、拝殿は東を向いているので神様は西を向いていることになる。出雲大社(いずもおおやしろ)と同じ形式を取る。
参拝所を望む。この奥に拝殿、左右片拝殿、幣殿がある。
参拝所を望む。この奥に拝殿、左右片拝殿、幣殿がある。
参拝所は渋い作り。
参拝所は渋い作り。
参拝所より拝殿を望む。向かって右が左片拝殿(重要文化財)、向かって左が右片拝殿(重要文化財)、中央が拝殿(重要文化財)となる。奥の社叢が「神居」ということになる。
参拝所より拝殿を望む。向かって右が左片拝殿(重要文化財)、向かって左が右片拝殿(重要文化財)、中央が拝殿(重要文化財)となる。奥の社叢が「神居」ということになる。
左の木の燈籠の向こうにチラッと四脚門(勅使門)が見える。これも重要文化財だ。
左の木の燈籠の向こうにチラッと四脚門(勅使門)が見える。これも重要文化財だ。
重要文化財の勅願殿。
重要文化財の勅願殿。
勅願殿の説明書き。各所にこのような詳しい説明書きがある。
勅願殿の説明書き。各所にこのような詳しい説明書きがある。
一之御柱(おんばしら)。神域の角に4本立っている。7年に一度、御柱大祭で建て替えられる。
一之御柱(おんばしら)。神域の角に4本立っている。7年に一度、御柱大祭で建て替えられる。
ここでしか見れない御柱(おんばしら)。触ることも可能。
ここでしか見れない御柱(おんばしら)。触ることも可能。
諏訪大社 上社本宮にはボランティアで説明をしてくださる方がいらっしゃる。イロイロと面白いお話が聞けるのでお願いすると良い。
諏訪大社 上社本宮にはボランティアで説明をしてくださる方がいらっしゃる。イロイロと面白いお話が聞けるのでお願いすると良い。
社域には巨木もいくつかあり素晴らしい雰囲気を作っている。
社域には巨木もいくつかあり素晴らしい雰囲気を作っている。
北側の鳥居を望む。こちらのほうが鳥居も大きく通りも太いが、正式なのは東側から。
北側の鳥居を望む。こちらのほうが鳥居も大きく通りも太いが、正式なのは東側から。

感想

全国の諏訪神社の総本社で信濃国一宮。
ご祭神は建御名方神と八坂刀売神で通常の神社とは全く異なる形式をとる神社として唯一の存在。
神域に四方に御柱(おんばしら)を建てる形態は、かつては他にもあったのかもしれないが現在では諏訪大社のみだと思う。七年目ごとに御柱は建て替えられ、その際に御柱を曳航する御柱大祭でも有名。
社殿にも特徴があり、幣拝殿と片拝殿のみで本殿を持たない諏訪造りとなっている。
境内案内図には拝殿の向こう側は「神居」と表わされている。
社殿は天正年間に織田信長により焼失、その後元和年間に再建され、順次二百年をかけて改築等が行われ天保年間に現在の社殿となったという。
境内の配置は独特で拝殿は東を向いている、つまり神様は西を向いているということになる、これは出雲大社(いずもおおやしろ)と同様の形式だ。
正式な参拝ルートである東参道から入ると神様の背後から脇を通って方向を180度方向転換して参拝することになる。
入口門から続く布橋と呼ばれる長い回廊が印象的。
社域は非常によく手入れされており気持ちよく参拝できる。
ボランティアの方が案内してくださるのでお願いするのも良い。

注意点

特になし。

訪問ノート

訪問日:2018/9/26
交通手段:クルマで訪問
カメラ:RX100

各種式内社データへのリンク

御祭神等の詳細データは以下をご参照ください。

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