278-030_大家神社(新温泉町二日市)

比定社:大家神社(新温泉町二日市)

式内社コード:278-030
神名帳社名 :大家神社、オホイヘノ/オイヘ
社    格:小
所 在 地 :669-6731 兵庫県美方郡新温泉町二日市558-1
Plus Code  :JF8F+7X 新温泉町、兵庫県
※Google Mapで上記の Plus code を検索すると所在地が表示されます。

アプローチ&ロケーション

「おおやじんじゃ」と読む、地名の二日市は「ふつかいち」と読む。
二日市集落の南端の山裾に鎮座。
JR山陰本線沿いを走る但馬漁火ラインを公立浜坂病院方面へ南へ入り450メートルほど。
道路が緩いカーブをしている内側に鳥居があるので見つけやすい。
社域に駐車は可能。

訪問しやすさ指数

管理人の独断による訪問しやすさの点数を付けてみました。
管理人の独断による4つの観点、秘境度・交通の至便さ・徒歩でのアプローチ状況・探索の必要性、を点数化しました。
各点数が低ければ容易、高ければ難易度が高くなります。
式内社訪問の際の参考にしていただければ幸いです。

【秘境2】社域がどのような所なのか
5:秘境度MAX、深山幽谷で野生動物に注意レベル
4:秘境度はかなりのモノ、近くに人間がいないレベル
3:かなり自然の中の神社、時々人を見るレベル
2:近くに集落があり、子供が遊んでいるレベル
1:都会の神社、誰もがフラッと入れるレベル

【交通3】交通機関の状況
5:クルマのみ、4WD車等の特殊なクルマでしか行けない険しい場所
4:クルマのみ、普通のクルマで大丈夫だが林道等の条件の厳しい道路
3:クルマのみ、普通のクルマで普通に行ける
2:電車・バス等の公共交通機関はあるが制約が多くクルマのほうがベター
1:電車・バス等の公共交通機関で容易に行ける

【徒歩1】徒歩区間の長さと難易度
5:片道30分以上歩く、坂がきつい、やぶこき必要レベル
4:歩きは20分以内、がっつりトレッキング、危険箇所あり
3:歩きは15分以内、坂や石段があって軽くトレッキング、所によっては滑りやすいとかあり
2:歩きは10分以内、トレッキング要素ありだが容易
1:歩きは5分以内、容易

【探索2】発見難易度
5:何回も訪問しないと分からないレベル
4:周辺をかなり歩き回らないと分からないレベル
3:少々見つけにくいが見つけることができるレベル
2:目印があって比較的容易に見つけることができるレベル
1:目立つのですぐ見つかるレベル

ハイライト

背後の山との関係。

写真

大家神社(新温泉町二日市)を正面より望む。右の生け垣は刈り込まれ、草刈りもされていて社域はきれいに整備されている。
大家神社(新温泉町二日市)を正面より望む。右の生け垣は刈り込まれ、草刈りもされていて社域はきれいに整備されている。
右側(北)を望む。二日市集落の南端に位置する、この先に公立浜坂病院があり但馬漁火ラインとの交差点がある。
右側(北)を望む。二日市集落の南端に位置する、この先に公立浜坂病院があり但馬漁火ラインとの交差点がある。
左側(南)を望む。この先に岸田川が流れる。
左側(南)を望む。この先に岸田川が流れる。
鳥居を正面より望む。鳥居は平成30年(2018年)に新しく建てられたもの、扁額には大家神社とある。
鳥居を正面より望む。鳥居は平成30年(2018年)に新しく建てられたもの、扁額には大家神社とある。
鳥居の右手には石灯籠。
鳥居の右手には石灯籠。
鳥居をくぐると広場。少し高い位置に社殿がある、かなりの傾斜地のようだ。
鳥居をくぐると広場。少し高い位置に社殿がある、かなりの傾斜地のようだ。
広場の右手を望む。周辺の人家との境は無く、おおらかな感じ。
広場の右手を望む。周辺の人家との境は無く、おおらかな感じ。
広場の左手を望む。倉庫のような建物がある。
広場の左手を望む。倉庫のような建物がある。
広場の右奥には山に登る道があるようだ。
広場の右奥には山に登る道があるようだ。
広場右手より社殿を望む。
広場右手より社殿を望む。
手水舎。
手水舎。
石段を登ると社殿。
石段を登ると社殿。
石段を登った場所より右を望む。谷筋になっているのが分かる。
石段を登った場所より右を望む。谷筋になっているのが分かる。
石段を登った場所より左を望む。裏手の山には何があるのだろうか、気になる。
石段を登った場所より左を望む。裏手の山には何があるのだろうか、気になる。
社殿を右側より望む。社殿は覆屋に入った本殿のみのシンプル構成。
社殿を右側より望む。社殿は覆屋に入った本殿のみのシンプル構成。
社殿を左側より望む。
社殿を左側より望む。
覆屋の扁額には大家神社とある。
覆屋の扁額には大家神社とある。
覆屋の中の本殿を望む。建築時期は不明だがきれいな状態で大切にされている様子が分かる。
覆屋の中の本殿を望む。建築時期は不明だがきれいな状態で大切にされている様子が分かる。
社殿の左奥より正面を望む。
社殿の左奥より正面を望む。
社殿前より鳥居を望む。雰囲気の良い濃い社叢だ。
社殿前より鳥居を望む。雰囲気の良い濃い社叢だ。
石段を降りた場所より鳥居を望む。クルマは社域に駐車可能。
石段を降りた場所より鳥居を望む。クルマは社域に駐車可能。

写真

由緒書はないので詳細不明。


「延喜式神社の調査」によると以下のデータが残る(追加修正あり)。

ご祭神は、大己貴尊。
 また次の説もあるようだ。
  大家臣の祖神を祀るとするもの、大屋彦神とするものなど異説がある。

創社立年代は不詳。
醍醐天皇の時代既に建立されていた。
承平6年(936年)社殿再造営。
鎌倉時代神田三町六○歩を有していた。
延宝年間(1673~1681年)領主京極甲斐守参詣。
嘉永元年(1848円)7月29日一千年祭を執行。
明治6年(1873年)村社。

かって現在よりもつと入海であった二方平野を貫流する岸田川下流域の広大なこの土地は生産豊かな地域であった。

とある。


兵庫県神社庁によると。

主祭神:大己貴命(オオナムチノミコト)
配祀神:佐受姫命(サズヒメノミコト)

創立年月不詳。
延喜式の制小社に列し、承平6年(936)社殿を再建し、鎌倉時代神田3町60歩を有したり。
延宝年間(1673~1681)領主京極甲斐守社参して神田6畝歩を寄進す。
明治6年(1873)10月村社に列せらる。

とある。


大家神社(新温泉町二日市)のある当地は、岸田川と久斗川に挟まれた地域で浜坂の港から2.5kmほど内陸に入った場所。
標高は高くなく8mほどなので、かつては川の水位が高く近くに船を着けることが可能で、二日市という地名の通り市場が開かれていたと思われる。
成り立ちからして早くから開けたようで次のような古墳や遺跡がある。
浅谷下山古墳・国正寺裏古墳・井ノ谷古墳・姥ヶ谷古墳・二日市薬師寺跡・西ノ城跡(兵庫県考古博物館資料による)。

大家神社(新温泉町二日市)のご祭神は大己貴命。
ご祭神については諸説あるようだ。

大家神社(新温泉町二日市)へのアプローチは比較的分かりやすい。
JR山陰本線沿いを走る但馬漁火ラインを公立浜坂病院方面へ南へ入り450メートルほど。
道路が緩いカーブをしている内側(西)に鳥居があるので見つけやすい。
周囲は工場が多い地域。
ありがたいことにクルマは社域の端に駐車が可能。

道路からは斜めに参道が伸びていて社域は東を向いている。
参道脇にはよく刈り込まれた生け垣があり大きな木が数本あり落ち着いた雰囲気だ。
鳥居は平成30年(2018年)に新しく建てられたもので真新しい。
社域は周囲の人家等との境目がなくどこまでなのかよく分からないのがおおらかだ。
社殿は鳥居がある広場より2段高くなった場所にある。
石段を登ると苔むした社殿のある広場、さらにカチッとした石積みがあり覆屋に入った本殿がある。
かなりの傾斜が付いた谷筋に作られていて社殿の左右や裏側には擁壁が作られている。
個人的には裏山を遥拝するように社殿があるので裏山がポイントなのだろうと思う。
覆屋を覗き込むと本殿は状態もよくきれいに手入れされているのが分かる。
地域に大事にされている様子が伝わってくる。

式内社ではよくあることだが中世の記録が全く見当たらない。
近世・近代の記録も無い、現在の社殿がいつ建築になったのかも分からない。
不明な点は多いが、二日市の市場と深く関係したと思われる神社。

注意点

特になし。

訪問ノート

訪問日 :2021/11/4、2022/6/3
交通手段:クルマで訪問
カメラ :RX100M3、α7M3 + FE16-35mm F2.8 GM

各種式内社データへのリンク

御祭神等の詳細データは以下をご参照ください。

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式内社一覧表はこちらから

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